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店舗運営応援コラム

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DXが可能にする小売業の未来とは?

お客様が商品を選び、自らレジに持っていく現在の小売業の基本的なスタイルは、日本では1950年代前半に始まったとされています。70年ほど続いたこのスタイルが、DXの推進により、今後変わっていくかもしれません。

小売業界におけるDXの推進は、実店舗とECサイトの融合や、バックヤード業務の自動化、AI(人工知能)と映像解析を駆使した、在庫管理や会計業務の自動化・省人化が可能になると考えられています。こうした最新技術の導入により、小売業は大きく効率化すると思われ、モノが売れないと言われる現在の日本において有効な切り札になる可能性があります。

一方で、DXのために使われるさまざまなシステムは、まだ新しいことから高価なものも多く、小規模店舗へのすぐの導入が難しいのも事実です。そこで、このコラムでは、小売業におけるDXの可能性とともに、今すぐにでも実践できるDXについても紹介していきます。

1DX(デジタルトランスフォーメーション)とは

「DX(デジタルトランスフォーメーション)」とは、最新のデジタル技術を使って、ビジネスのあり方を変革させようとする概念のことを言います。日本では、経済産業省が以下のように定義しています。

DXの定義(経済産業省)

企業がビジネス環境の激しい変化に対し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。

出典:「DX 推進指標」とそのガイダンス|経済産業省

混同しやすいのが、業務のデジタル化です。例えば、今まで紙で管理していた台帳をパソコンでの管理に切り替えるのは、あくまで業務のデジタル化です。DXを推進する中で、多くの業務がデジタル化していくことは間違いありませんが、DXの目的はデジタル化ではなく、デジタル技術を使って「ビジネスモデルを変革」することにあります。

2小売業のDX推進により可能になること

小売業でDXを推進すると、具体的にどのようなことができるのでしょうか。ここでは4つの具体的な可能性を挙げて解説していきます。

2-1.在庫管理と商品発注の自動化・省人化

小売業とは切っても切り離せない業務のひとつが在庫管理です。ここでは、在庫数のデータ化とAI(人工知能)を駆使することで、自動化や省人化が可能になります。

在庫量をチェックする方法はいくつかあります。ひとつは映像解析です。カメラで撮影した映像をAIで解析して在庫数をチェックします。もうひとつは重量センサーです。こちらは、トレーなどに載せた商品の重さで在庫数を把握します。

在庫の残数が事前に設定したしきい値を下回ったら、アラートを発して在庫管理の担当者に知らせることができますし、もう一歩踏み込んで、自動で発注するシステムを組むこともできます。発注に関わる人的コストが削減できると同時に、発注漏れもなくすことができます。

2-2.お会計のスマート化によるレジ業務の省人化・無人化

近年、コンビニエンスストアやスーパーマーケットでは、自分でお会計を行うセルフレジが登場していますが、今後、より進んだ会計システムが登場する見込みです。

とあるコンビニでは、約50台のカメラで店内をくまなく撮影し、お客様が商品を手にとったり、戻したりする動作をすべて映像解析しています。そのため、お客様がセルフレジに訪れたときには、手にとった商品の合計額が表示されている状態になります。お客様が商品のバーコードをスキャンする必要がなくなるため、従来のセルフレジよりお会計のスピードが格段に早くなります。

また、とあるスーパーでは、タブレット端末が搭載された「スマートカート」を用意しています。スマートカートには商品バーコードのスキャン機能がついているため、カートに商品を入れる際にスキャンしておけば、レジを通過する必要がありません。利用の前にプリペイドカードの作成が必要ですが、レジの行列に並ぶ必要がなく、普及が進めばレジスタッフが長時間立ったままでお会計作業をする必要もなくなります。

2-3.映像解析で来客者の年齢や性別、購入した商品をデータ化できる

カメラによる映像解析は来客者のデータ収集にも役立ちます。POS機能のついたレジでは商品を購入した人の年齢や性別のデータ化は可能でしたが、映像解析であれば、セルフレジを通過したお客様や、商品を購入しなかった来店客もデータ化できます。

さらに、商品が売れない理由を検証出来る可能性もあります。売れ行きがおもわしくない商品があったとして、お客様はそれを手に取るのか、まったく興味を示さないのか、手にとった場合はなぜ購入に至らないのか、などが映像で分析できるようになるため、今までわからなかったお客様の行動の理由が見えてくる可能性があります。

なお、映像解析はセキュリティ面でも有効です。顔認証機能により要注意人物を識別できるようになるため、来店時にスタッフにアラートを発して、スタッフ同士の警戒や声がけを行うなどの対策を打てるようになります。

2-4.スマートストア化による店舗の無人化

在庫管理の自動化や、映像解析によるレジの無人化、来客者のデータ化などを組み合わせていくことで、店舗を完全に無人化、もしくは限りなく少ない人数で営業することができるようになります。

業態によっては完全な無人化は難しいかもしれませんが、少なくとも省人化には取り組めるはずです。これらは人件費の削減にも繋がり、スムーズな会計などお客様のCX(顧客体験)向上にも繋がります。すべてを一気に導入することは難しくても、できることからDXの推進を積み重ねて、自分の店舗にあった方法を見極めていくとよいでしょう。

3小規模店舗におけるDXへの道のり

小売業におけるDXの推進は、経営そのものを変革させる可能性を秘めています。ただ、このコラムで紹介したようなシステムは、現状パッケージで販売されているものが少なく、導入のためには莫大な費用がかかることがほとんどです。

そのため、特に小規模な店舗にとって導入のハードルは高く、すぐにいくつものシステムを導入することは難しいでしょう。そこで考えたいのは、勘に頼る部分の大きい、アナログ的経営を、どのような順序でDX化していくかです。

3-1.ステップ1:キャッシュレス決済の導入

第一歩としておすすめなのは、「キャッシュレス決済」の導入です。クレジットカードや電子マネー、QRコード/バーコード決済などを導入することで、現金の取扱いが少なくなり、売上を手作業で数えなくてもデータ化できる部分が多くなります。こうしたデータは、将来より本格的にDXを導入する際にも役立つことでしょう。

カシオのブルレジは、レジ本体とキャッシュレス決済端末が連動するため、金額の2度打ちの必要がなく、キャッシュレス決済の利点を最大限に活かせます。主要な決済方法をカバーしているので、お客様のニーズに応じて柔軟な対応も可能です。また、24時間365日対応のコールセンターをご用意しているため、万が一のトラブルもスムーズに対応できます。

3-2.ステップ2:店舗売上の数値化と、高度な売上把握・粗利管理

キャッシュレス決済と合わせて導入を検討したいのが、店舗の売上分析が可能な高機能なレジ端末です。どの商品が、いつ、どのくらい売れたかをデータとして見られるようになるため、精度の高い売上予測を立てられます。

カシオがご提供する「ブルレジ」では、Bluetoothでスマートフォンと接続して、「CASIO ECR+」(無料アプリ)による売上管理が可能です。売上は週次・月次・年次単位でグラフ化でき、数字が得意でない方も直感的に傾向の把握ができます。

さらに、「CASIO ECR+Premium」(有料サービス)を使うことで、以下のような、より高度な売上管理・粗利管理も可能になります。

  • 売れ筋/死に筋商品の把握により、商品の見直しの参考に
  • 時間帯、曜日別などの傾向把握による、販促施策や従業員のシフトの検討
  • 売上と仕入れの自動集計による、粗利状況の確認

売上データを多角的に分析することは、戦略的な経営に大変有効です。また、蓄積したデータは財産となり、本格的なDX導入の際にも役立ちます。早め早めのデータ収集・蓄積をスタートして、いずれやってくるDX本格導入をスムーズにしましょう。

2021年10月

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