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飲食店の「二毛作ビジネス」とは?利益を向上させる新たな営業スタイルを解説します

外食産業で最近増えているのが、ひとつの店舗を時間帯や曜日で分けて、2つのお店として営業する「二毛作ビジネス」です。昼と夜、もしくは曜日で異なる需要に対応しやすく、新たな試みも取り入れられるなど、注目されています。

このコラムでは、飲食店の二毛作ビジネスについて説明するとともに、飲食店にとってのメリットや飲食店にもたらす影響についても詳しく解説していきます。

1飲食店の二毛作ビジネスとは

もともと「二毛作」というのは、同じ畑で1年の間に異なる2種類の作物を栽培することを指します。それになぞらえた「二毛作ビジネス」は、ひとつの店舗で異なる業種を、曜日や時間で区切って運営するビジネススタイルのことです。
飲食店における二毛作ビジネスは、時間帯で業態を分けるケースが多く見られますが、曜日で業態を分けるケースもあります。具体的には、以下のようなものです。

【飲食店における二毛作ビジネスの例】

  • 夜はバー、昼間はカフェ
  • 夜は居酒屋、昼はハンバーグ専門店
  • 昼はうどん店、夜は天ぷら屋
  • 高級寿司店の定休日に、弟子職人が割安価格で寿司を提供

2飲食店が二毛作ビジネスを行うメリットとは

二毛作ビジネスには、それぞれの業態がお互いに良い影響を与え、利益や集客アップにつながるメリットがあります。詳しく説明していきましょう。

2-1.最低限の投資で売上を増やせる

メリットとしてまず挙げられるのは売上の増加です。たとえば、夜しか営業していなかった飲食店が昼間も店を開けば、その分、売上がアップします。

ビジネスをひとつ増やしても、使っている店舗・設備は今あるものなので、追加で初期費用や家賃(テナント料)は発生しません。数百万円に及ぶことがある初期費用がかからず、店舗が遊んでいる時間も減らすことができるため、効率よく売上を増やすことができます。

2-2.ニーズに合わせて昼夜で業態を変えられる

同じお店による昼夜営業と、二毛作ビジネスの最大の違いは、昼と夜で業態を大きく変えられることにあります。

たとえば、サラリーマンのランチ需要が多い地域に店舗を構えるラーメン店が、夜は小料理屋として営業を行ったり、夜のみ営業をしていたワインバーが、ランチタイムの需要を狙ってカレー専門店として営業したり、といったことが可能です。

ランチタイムは大人気でも、夜はお客さんが少ないケースもありますが、二毛作ビジネスであれば時間帯や曜日による顧客ニーズの変化に合わせて業態を決定できます。そのため、同じお店による昼夜営業よりも、多くのお客様を呼び込める可能性が高くなるのです。

2-3.今までと違う客層にもお店を知ってもらえる

二毛作ビジネスは、ふたつの業態がお互いに影響し合います。その代表的な効果として、今までお店を知らなかった人に、自分のお店を知ってもらえることがあります。

たとえば、普段バーを利用しない人が、カフェとして営業している時間帯に来店したことをきっかけにバーにも興味を持ったり、個人店の居酒屋に入りづらさを感じていた人が、ランチタイムで訪れたことをきっかけに夜も訪れたり、といったことが起こりえます。

今まで出会えなかったお客様にお店を知ってもらう機会ができ、もうひとつの業態の宣伝も同時にできるわけですから、この点でも二毛作ビジネスは一石二鳥と言えるのです。

3二毛作ビジネスを成功させるためのコツとは?

飲食店の二毛作ビジネスを成功させるためには、どのような点に気をつけるとよいのでしょう。ここでは具体的な方法や、心構えをみていきます。

3-1.需要があり、利益も十分得られる業態を選ぶ

まずは需要の見込みがあるかをリサーチすることが大切です。立地や、想定している営業時間帯によってお客さまのニーズは異なりますから、どのようなお客さまをターゲットにするのかを明確にしましょう。

ターゲットが決まったら、十分な利益が確保できそうかを考えましょう。ランチタイムに満席になる人気店を作ることに成功したとしても、それに見合う利益がなければ、モチベーションと体力の両面で、長く続けることは難しくなってしまいます。

3-2.追加コストを抑えつつ、別のお店として差別化する

新たな業態を立ち上げる際に、追加コストを抑えることも大切です。二毛作ビジネスのメリットは、最低限の投資でもうひとつお店を作れることにあります。そのため、できるだけ既存の設備を活用し、食材の共用が可能であればそれも検討しましょう。

その上で、2つの業態の線引きをはっきりさせましょう。店頭に置く看板や暖簾などを変えたり、照明の雰囲気を変えたりするなど、昼と夜、もしくは曜日で別のお店であることを目で見てわかるようにすることが大切です。そうすることで、2つ目の業態のお店の「ついで感」がなくなり、ファンもつきやすくなるでしょう。

3-3.どちらのお店も手を抜かず、おいしさを追求する

どちらか片方の業態だけ手を抜くことは避けましょう。たとえば、夜の業態で余った食材を使って、翌日のランチを提供することだけを考えた効率特化型のお店は、お客さまを引きつけるには至らないでしょう。

食材は余り物を流用するのではなく、まとめて仕入れることでコストを圧縮したり、自分のお店が得意とする食材を使ったりすることで他のお店と差別化する、といった視点に立つと新たなアイデアが生まれそうです。

たとえば、夜はバルとして営業している人気店が、昼間はプロシュート(生ハム)とポルチーニ茸を贅沢に使った塩ラーメンを提供し、人気を集めている例があります。ふたつの業態それぞれにファンがついている好例で、二毛作ビジネス成功のヒントになりそうです。

4FC制度やデリバリーサービスを活用する方法もある

二毛作ビジネスを前提としたFC(フランチャイズ)制度も登場しています。ランチタイムのみの3~4時間の営業でよかったり、カレーを温めるだけで済むようになっていたりと、二毛作ビジネスに最適な内容になっているのが特長です。

普及著しい、フードデリバリーサービスを利用する方法もあります。デリバリー専門店としての営業であれば、店舗の雰囲気を変えるための費用もかかりませんし、調理スタッフのみでも営業できます。配達はデリバリーサービスに任せられるので、スタッフを増員する必要もありません。

こうしたFC制度やサービスを利用することで、二毛作ビジネスへの参入はグッとしやすくなります。もし、手間や予算がネックになって踏み切れない場合は、検討してみるとよいでしょう。

5二毛作ビジネスを始める前に確認したいこと

二毛作ビジネスを始める際に必要な事務的な手続きがいくつかあります。二毛作ビジネスは、同じ経営者が行う場合と、共同経営者がいる場合があり、それによって確認することは変わります。

  • 大家の了承が必要ないか(賃貸物件の場合)
  • 行政への追加申請は必要ないか
  • 在庫管理など運営ルールを決めて書面で残す(共同経営者がいる場合)
  • 電話回線が追加で必要か検討する

賃貸物件の大家への了承が必要かは、最初に確認すべきことです。同時に、行政への申請や、必要となる資格がないかも確認しましょう。

共同経営者がいる場合は、運営ルールの策定が重要です。食材の管理や店舗の清掃など、さまざまなケースを想定したルールを最初に決めておくことで、後々トラブルになる可能性を減らせます。

6業態や時間帯で好まれる決済方法の違いに注目!キャッシュレス決済への対応がカギ

飲食店の二毛作ビジネスで見逃されがちなのが、業態や営業時間によって、好まれる決済方法が違うことです。

たとえば、夜間の営業をメインとしている居酒屋は、決済額が大きいこともあって、クレジットカード決済の利用が多くなります。ところがランチタイムに営業する飲食店では、電子マネー決済やQRコード決済を利用したいと考えるお客様が多くなります。

二毛作ビジネスを始める際は、業態に合わせた決済方法も検討しましょう。そして、クレジットカードや電子マネー決済、QRコード決済など、豊富な決済方法に対応した端末を導入すれば、今後の変化にも柔軟に対応できます。

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また、スマートフォンとレジをBluetoothで接続することで、売上データの確認や業務日誌の作成が可能な「CASIO ECR+」(無料)や、売上分析や顧客管理が可能な「CASIO ECR+Premium」(有料サービス)にも対応しているので、2つの業態の傾向の分析もできます。

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こちらのページでは、カシオがご提供するキャッシュレス決済端末のご紹介をしていますので、あわせてご覧ください。

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7まとめ

このコラムでは、飲食店の二毛作ビジネスについて解説をしました。店舗の空き時間を有効活用できる二毛作ビジネスは、最低限のコストで利益を最大化するために有効な方法です。新しい経営方法を模索している飲食店経営者は、ぜひ、二毛作ビジネスについて検討してみてはいかがでしょうか。

2021年11月

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