店舗運営応援コラム
飲食店のレジの打ち方と効率化｜レジ業務の基本を解説します
レジ打ちは、飲食店にとって重要な業務のひとつです。食券システムなどを導入していないお店では必須となる業務ですが、覚えることや、トラブル対応も少なくなく、決して簡単な業務ではありません。
また、レジでのお会計の時間は、お客様とコミュニケーションを取れる貴重な時間でもあります。この短い時間で、お客様の感想を聞き出すことも、笑顔で帰っていただくことも可能です。
ここでは、飲食店のレジの打ち方を流れに沿って解説するとともに、心がけたい注意点や、レジ業務を効率化するためのヒントを紹介します。
1飲食店の基本的なレジ業務の流れ
まずは、飲食店におけるレジ業務の基本を、流れに沿ってみていきます。
1-1.お客様が帰られる様子を確認したらレジへ向かう
多くの飲食店では、レジ業務とホール業務をスタッフが兼任しているはずです。業態によっては、調理スタッフが兼任することもあるでしょう。
お客様がお帰りになる様子を確認したら、レジに向かいます。このとき、お客様より先にレジに到着できるように心がけましょう。そろそろお帰りになりそうなお客様を、業務の中で意識しておくとスムーズに動けます。
もし、スタッフの人数が少なく、どうしてもレジ前でお客様をお待たせしてしまうお店では、レジ前にスタッフ呼び出し用のベルを置いておくことで、お客様が大きな声を出してスタッフを呼ぶストレスがなくなります。
1-2.お客様から伝票を受け取ってお会計をする
お客様から伝票を受け取って、お会計を行います。テーブルの番号とお会計の内容が連動するPOSシステムを利用している店舗では、伝票に印刷されているバーコードを読み取るだけでレジに小計が表示されます。そうでない場合はレジを操作して入力していきます。
小計がでたら、お客様に口頭で伝えましょう。レジの液晶に小計が表示されているからといって、言葉で伝えないのは印象がよくないので注意しましょう。
現金決済の場合、受け取った現金を数えてレジに入力します。このとき、受け取った現金は、お会計がすべて終わるまでレジの中に入れないようにします。先にレジの中にしまってしまうと、受け取った金額がいくらかでお客様とトラブルになったときに証明できなくなってしまいます。
キャッシュレス決済の場合は、キャッシュレス決済用の端末に小計を打ち込みます。打ち込んだら、金額に間違いがないか、お客様にも確認をしてもらいましょう。なお、レジとキャッシュレス決済用の端末が連動していれば、この操作は必要ありません。
クレジットカード決済の場合は、裏面に署名がされていることを必ず確認します。また、QRコード決済で、お客様に金額を打ち込んでもらう「ユーザースキャン方式」の決済を利用している場合は、お客様に操作をしてもらうので、必要に応じて説明をしましょう。
1-3.お釣りとレシートを渡し、お見送りをする
現金決済の場合は、釣り銭を用意し、レシートと一緒にお客様にお渡しします。キャッシュレス決済の場合は、お客様のクレジットカードと、レシートと利用票を渡します。電子マネーやQRコード決済の場合は、レシートと利用票です。お客様から領収証発行の希望がある場合は、このタイミングで領収証も用意します。
お釣りやレシートをお渡しする際は、直接お客様に手渡してもよいですが、新型コロナウイルスなどの感染症対策として、レジ前に備えたトレーに置いてお渡ししてもよいでしょう。
お釣りやレシートなどをお渡ししたら、お客様をお見送りします。お店の業態や、繁忙状況によっても対応は変わりますが、お客様をお見送りする余裕があるようであれば、レジの前から離れて、出入り口のあたりまでお見送りに向かってもよいでしょう。
2飲食店のレジ業務で心がけたいこと
飲食店のお会計の時間は、ただ精算をするだけの時間ではありません。心がけたいことを2つ紹介します。
2-1.お会計はお客様とコミュニケーションを取る時間でもある
レジでお会計を行う時間は、お客様から直接お話を伺える貴重な時間でもあります。高級レストランであれば、シェフがゆっくり味について感想を聞くこともできますが、多くのお店では、調理スタッフやホールスタッフも忙しいことが多く、お会計のタイミング以外でお話を伺うことはなかなか難しいはずです。
このとき、お話に集中しすぎてお会計がおろそかにならないように注意が必要です。レジ操作に慣れていないうちは難しいかも知れませんが、迷わず操作ができるようになったら、お会計をしつつ、お客様とコミュニケーションを取ってみましょう。味やサービスの改善のヒントなどを得られるかも知れませんし、上手にコミュニケーションが取れれば、お客様にとってお店の印象がよいものになるでしょう。
2-2.レジばかりでなくお客様を見て対応しよう
レジ操作に慣れていなかったり、忙しい業務の合間にレジ業務を行っていたりすると、レジのキーと画面とにらめっこになってしまいがちです。正確なお会計を行うために、集中することは大切なことですが、できるだけお客様のことも見ながらレジ業務を行うようにしましょう。
お客様とのコミュニケーションの場でもあるというのがその理由ですが、お客様も何かを言いたそうにしていることもあるでしょう。反対に、お客様が急いでいることもあるため、お客様の様子をきちんと見ることは大切です。
コミュニケーションを取りたいお客様なのか、急いでいるお客様なのかを判断するには、まずお客様を見ることが大切です。レジも接客の一部と考え、意識的にお客様の様子を見るようにしましょう。
3飲食店のレジ業務を効率化するには
レジ業務は、効率よくスピーディーに行うのが理想です。ここでは、レジ業務を効率化するためのヒントを紹介します。
3-1.メニュー登録できるタイプのレジを使う
飲食店は、さまざまな金額のメニューがあることが多く、さらに、小売店と違い商品に値札やバーコードがついていません。そのため、金額を手打ちするタイプのレジの場合、ひとつひとつ手で打って入力していくことになりますが、これは慣れが必要です。
チェーンの飲食店などでは、テーブル番号と伝票のデータが連動するレジを使用するケースが増えています。しかし、こうしたレジシステムは高度なデータ収集機能を備えることから価格が高く、個人店では導入が難しかったり、規模によっては導入のメリットが薄かったりします。
そこでおすすめしたいのが、メニューを登録するための専用キーを備えたレジです。飲食店専用モデルとしても販売されています。該当のメニューのキーを押すだけで金額が自動で入力される専用キーが備わっているため、金額を手打ちする必要がなくなります。レジの機種によっては、100を超える多数のメニューを登録できるものもありますので、メニューが多い飲食店でも利用できます。
ここで入力したデータを集計して、売れ筋のメニューなどを確認できるレジも登場しています。高価なPOSレジがなくても、それに準じたデータ分析などができるため、効率的な経営に役立ちます。
3-2.キャッシュレス決済を導入する
キャッシュレス決済の導入もレジ業務の効率化につながります。お客様との現金のやりとりがなくなり、釣り銭間違えも起こらなくなるため、レジ業務のスピードアップと、ミスの削減の両方で効率化に貢献します。
キャッシュレス決済の利用が増えれば、現金の取扱量が減るため、釣り銭を用意するために銀行に出向く頻度も少なくなります。こうした面でも業務を効率化できますし、お店に置いておく現金の量を減らせるため、防犯面でも有利です。
なお、飲食店は食品を扱うことから、他の業種に比べると、より衛生面に気を遣う必要がありますが、キャッシュレス決済はこの面でも有利です。さまざまな人の手に触れて流通する現金に比べて、人の手に触れる機会が大幅に減るため、衛生面の管理がよりしやすくなるでしょう。
4飲食店へのキャッシュレス決済の導入ならカシオの「ブルレジ」がおすすめ
キャッシュレス決済を導入するなら、カシオの「ブルレジ」がおすすめです。クレジットカード決済、電子マネー決済、QRコード決済のすべてに対応可能で、主要な決済方法をフルカバーできます。
メニューを予め登録しておける専用キーを備えた飲食店向けモデルを用意しているので、金額をひとつひとつ手打ちする必要がなくなり、金額の打ち間違いを減らしつつ、お会計のスピードアップが可能になります。
さらに、「ブルレジ」の売上データは自動で集計され、スマートフォンの専用アプリ上で、粗利や前日までの売上との比較が可能です。高価なPOSレジがなくても、経営分析が可能になり、個人店や小規模店の強い味方です。
カシオでは、契約者様向けコールセンターもご用意しており、万が一のトラブルにも365日、専門のスタッフが対応いたします。
こちらのページでは、カシオがご提供するキャッシュレス決済端末のご紹介をしていますので、あわせてご覧ください。
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2022年2月
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