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「飲み放題」は利益につながる? 集客・宣伝効果などのメリットを紹介します

すっかり定番となった居酒屋などの「飲み放題」。そのお得感や支払いのわかりやすさで人気を集めています。しかし、お店側からしてみると、「原価割れしてしまうのでは?」「集客や宣伝効果はあるのだろうか?」といった疑問が生まれ、導入を躊躇することも多いようです。

しかし、実際のところ、飲み放題は利益につながることがほとんどです。基本的に原価割れをせず、集客・宣伝効果も期待できます。このコラムでは、飲み放題がどのように利益につながるかを説明するとともに、導入時に注意したいポイントについても触れていきます。

1飲み放題を選択するお客様は多い

忘年会や歓送迎会など大人数での飲み会の場合、飲み放題の有無がお店を選びの基準になるケースが少なくありません。

2017年にアサヒグループホールディングスが行ったアンケート調査によると、忘年会の幹事がお店選びの際に重要視するポイントとして、最も重視されていたのが「個室・貸切できるお店」であること(43.9%)、そして、同じくらい重視されるのが「食べ放題・飲み放題がある」ことでした(43.0%)。

このアンケート結果からも、かなりのお客様が飲み放題の有無でお店を選んでいることがわかります。特に歓送迎会のお客様を呼び込みたいお店にとって、多くの競合店の中から選んでもらうために飲み放題の導入は大変重要といえそうです。

出典:忘年会のシーズン到来、今年の予定は?|アサヒグループホールディングス

2飲み放題が利益につながる理由とは?

飲み放題がある店舗はそれだけでお客様から選ばれやすく、実際に利益を出しているお店も数多くあります。飲み放題が利益につながる理由を詳しく解説していきます。

2-1.基本的に原価割れはしない

飲み放題の導入を検討されている経営者の方は、原価割れを心配される方が多いと思います。しかし、飲み放題は基本的に原価割れはしないように設定できます。

アルコールの種類によって原価に差はありますが、比較的原価の高い生ビールが、中ジョッキ1杯で185〜200円程度、サワーやカクテルだと30〜100円程度です。さらに、飲み放題で飲むお酒の量は、男性で5〜6杯、女性は3〜4杯、全体平均は5杯ほどです。大半のお客様は、飲み放題だからといって際限なくお酒を飲むわけではありません。

例えば、飲み放題を1,500円で提供したと仮定して、お客様が原価の高い生ビール(原価200円)を中ジョッキで5杯飲んだとしても、原価率は67%程度です。お客様が他の飲み物を頼めば、原価率はさらに下がります。そのため、飲み放題の価格設定を間違わなければ、原価割れの心配はほとんどないといっていいでしょう。

2-2.集客・宣伝効果がある

飲み放題の一番の魅力は何といってもお得感です。時間に制限があるものの、決まった料金で好きなだけ飲める満足感があり、集客力と宣伝効果が期待できます。

また、飲み放題は最初から料金が決められているため予算が立てやすく、幹事の方の負担を減らせます。飲み過ぎによる予算オーバーの心配もなくなり、規模の大きな飲み会ほどメリットが大きいものになります。

飲み放題の導入によってお客様が増えれば、それ以前よりもフードが多く注文されるようになるため、客単価アップにつながる可能性も十分に考えられます。

2-3.回転率が上がる

飲み放題は、原則として時間制限を行います。時間が来ればお客様は退店されるため、追加注文の見込みがほとんどないお客様が長居する状況がなくなります。お店の回転率は大幅にアップし、利益のアップが見込めるでしょう。

飲み放題の制限時間は、90分~2時間程度に設定している居酒屋が大半です。これは席数や回転率を考慮して設定しているケースが多く、中にはオプションとして3時間制を導入している店舗もあります。

飲み放題の時間を長くすれば他店舗との差別化になり、お客様の満足度向上にもつながりますが回転率は落ちます。一方、90分と短いからといって、フードの注文が入らないわけではありません。お客様のニーズを読みつつ、お店に合った時間設定を探りましょう。

3飲み放題を導入するときに大切なポイント

飲み放題を導入する際は、注意すべき点もあります。ここでは、代表的な3つのポイントを紹介します。

3-1.飲み放題メニューは豊富に設定する

飲み放題メニューは豊富に設定しましょう。これは、頼めるドリンクが少ないとお客様が不満を感じやすいためです。一度お店に良くない印象を持たれてしまうと、リピーターになってもらうことは難しいでしょう。

満足度の高いメニューを作るために大切なのは、人気のドリンクを外さないことです。生ビールやワイン、日本酒は原価が高いものの、根強い人気があるため外せません。これらはできる限りメニューに加え、お得感を演出しましょう。

一方、原価が安いサワーやカクテル、ソフトドリンクは品数を増やして、メニューの目立つ場所に載せるとよいでしょう。お店のオリジナルドリンクを作ったり、「店長イチオシ」と宣伝したりするなど、お客様がつい頼みたくなるような工夫をして注文を増やしましょう。

お客様の満足度と、お店側の利益のどちらも大切です。両方を達成できるラインナップを考えて成功につなげましょう。

3-2.すばやく提供できる工夫をする

すばやく提供できることも大切です。これは、注文を受けたドリンクを提供するまでに時間がかかってしまうと、お客様に不満を持たれてしまうためです。

お客様を待たせないために、簡単に作れるドリンクをメニューに多く入れるといいでしょう。例えば、生ビールは注ぐだけでOKですし、サワーや果実酒は炭酸水などで割るだけで済むものも多くあります。また、栓を空けてすぐ出せる瓶ビールやボトルワインもおすすめです。

また、生のレモンやグレープフルーツを添えたサワーであれば、原価はやや高くなるものの、スタッフがお酒を作る手間が省けます。手間が少なければ少ないほど、スムーズにドリンクを提供できるようになり、お客様の満足度アップにもつながるので工夫しましょう。

3-3.飲み放題メニューは定期的に変更する

フードメニューを定期的に変えても、飲み放題メニューは変更しないお店は少なくありません。しかし、リピーターのお客様から飽きられてしまう原因になりえますので、飲み放題のメニューも定期的に変更するとよいでしょう。

例えば、夏はフルーツや炭酸系のメニューを増やしたり、反対に冬はミルクやチョコレート系のドリンクを取り入れてみたりと、季節に合わせてメニューを変えることで、お客様も飽きにくくなります。

ただ、メニューを完全に一新してしまうことは大きな賭けです。そのため、定番品はそのまま残して、数品ずつ新しいものに入れ替えていくと、多くのお客様に満足いただけるメニューになるはずです。

4まとめ

飲み放題は、飲食店側が損をするように見えるかもしれませんが、うまく導入できれば大きな利益につながります。ただ、飲み放題を成功させるためには工夫も必要です。お客様に満足していただけるようなメニューを作り、定期的に改訂しましょう。

大型店舗でなくても、飲み放題のメリットは十分活かせます。導入を迷っている経営者の方は、これを機に検討してみてはいかがでしょうか。

2022年9月

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