店舗運営応援コラム
飲食店で流行るメニューを作ろう!アイディアを生み出す4つの方法を紹介
飲食店を繁盛させる、人気メニューを作りたいと思っている経営者の方は多いのではないでしょうか。流行るメニューがひとつあることで、お客様の口コミや、SNSで話題になって新規顧客の獲得がしやすくなります。
このコラムでは、飲食店ならひとつはほしい「流行るメニュー」を生み出すための4つの方法を詳しく解説します。メニュー開発時に注意すべきポイントにも触れていますので、ぜひ参考にしてください。
1飲食店にひとつは欲しい「流行るメニュー」
飲食店を経営していく中で、ぜひ欲しいのが「流行るメニュー」です。流行るメニューがあることで、お店の看板メニューとなり、お店にいくつかのメリットをもたらします。
もっとも大きなメリットは、新規顧客の獲得が期待できることです。流行るメニューがあることで、新規のお客様の来店のきっかけとなり、SNSやグルメサイトで話題になれば、遠方の人の目にも止まります。
来店するお客様を増やすためには、広告を出稿したり、チラシを配ったりといった方法がありますが、流行るメニューはそれらと同じか、それ以上の効果をもたらすといってよいでしょう。
そうして来店されたお客様にお店を気に入っていただけたら、リピーターの獲得にもつながります。リピーターのお客様が増えれば、SNSや口コミで評判が広がり、また新しいお客様を連れてきてくれるでしょう。
2流行るメニューを生み出すための4つの方法
流行るメニューを生み出すためにはどうしたらいいのか、4つの方法を紹介します。
2-1.徹底的にリサーチし、コンセプトを明確にする
まずは徹底的にリサーチを行い、現在の流行を知りましょう。自店舗の人気メニューを改めて研究すると同時に、競合店で流行っているメニューを調査することが大切です。
また、最近はインスタグラムを中心としたSNSで話題になることで、多くのお客様が訪れるケースがあります。そのため、SNSで注目されているメニューから、傾向を学ぶことも効果的と考えられます。
リサーチを終えたら、集めた情報から人気の要因を見つけ出しましょう。食材、味、値段、見た目などの要素を分析し、取り入れられるかを考えます。もし可能であれば、今後の流行を予測することで、競合店の一歩先を行けるかもしれません。
リサーチ結果を踏まえ、新メニューのコンセプトを決定します。メニューのコンセプトは、開発初期にしっかりと決めておきましょう。コンセプトがブレてしまうと、開発に迷いが出てしまいます。
「どのようなお客様に」「どのような価格帯で」「どのような食材を使って」「どのような体験をしてもらいたいか」などを明確にすると、スムーズにメニュー開発に進めるでしょう。
2-2.お客様のニーズを把握する
まず考慮すべきは「あなたの店のお客様はどういったものが食べたいのか?」ということです。お客様の年齢や性別、注文されるシーンなどに着目し、ニーズを読み取りましょう。
他店のメニューも見てみましょう。自店舗と似たお店ほど、参考になる情報が得られます。また、SNSやグルメサイトも貴重な情報源となります。口コミとしてお客様の生の声も見られますし、「いいね」などでお客様からの注目度もわかるため、流行りがつかみやすいはずです。
ニーズに合ったメニューを開発できれば、人気メニューとなり、注文が殺到するはずです。反対に、お客様のニーズから外れてしまうと、味がおいしくてもあまり注文されない可能性があります。
2-3.印象的でおいしそうなネーミングをつける
流行らせたいメニューは、ネーミングにもこだわるべきです。単純な料理名よりも、印象的でおいしそうな名前を付けた方が、お客様に覚えてもらいやすくなります。
メニューの名前は、一目見て味が想像できるようなものが理想的です。その上で「おいしそう」と思ってもらえるとさらによいでしょう。簡単な例をあげると、果物のカクテルであれば、単に「フルーツカクテル」とするよりも「ごろごろ果肉のカクテル」といった名前のほうがおいしそうに見えますし、覚えてもらいやすいでしょう。
他店のメニューなども参考にしながら、メニューの特長が伝わりやすい魅力的なネーミングができるよう、意識してみましょう。
2-4.味だけでなく見栄えも追及する
料理の味だけでなく、見栄えにもこだわりましょう。同じ味であれば、きれいに盛り付けられている方がお客様の満足度は高くなります。
最近は、見栄えの良いメニューがインスタグラムなどのSNSなどで話題になり、お店そのものも注目されるケースが増えています。「写真映えのする料理を食べたい」と考えるお客様も一定数いらっしゃいますので、集客の面から考えても、今まで以上に見栄えを考慮する意味があります。
盛り付けに合った食器や、めずらしい食材があればその見せ方などもこだわるとよいでしょう。お皿のまわりにソースで模様を書いたり、いろどりに食べられる花を添えてデコレーションする方法もあります。いわゆる「映える(ばえる)」見た目にできれば、それだけで大きな集客効果が期待できるでしょう。
3メニュー開発の際に気を付けたいこと
次に、メニュー開発をするときに気を付けたいことを紹介します。
3-1.お店のコンセプトに合わせる
メニュー開発するときは、お店のコンセプトに合わせることも大切です。お店のコンセプトとあまりに違うメニューを提供したことで、せっかく作り上げたお店のイメージを壊してしまう恐れもあります。
とくに気をつけたいのは、SNSで「映える」メニューをつくるときで、今までと違う客層が来店することで、リピーターが離れてしまうこともあります。そのため、あくまでお店のコンセプトに沿った範囲でメニューを開発することが大切です。
新たなお客様だけでなく、リピーターのお客様にも満足していただけるメニュー開発を心がけましょう。
3-2.食材不足による売り切れを避ける
流行るメニューを開発し、軌道に乗った場合、お客様からの注文が殺到することが予想されます。そのとき、食材不足で売り切れてしまうことがないよう、手に入りにくい食材をつかうのは避けたほうがよいでしょう。
せっかく人気メニューになっても、提供できない状況が続くとお客様はがっかりしてしまいます。売上げが思うように伸びないばかりか、リピーターを逃してしまう恐れもあります。メニュー開発時には、できるだけ安定して供給できる食材を選んだほうが無難です。
3-3.食材のロスは最低限にする
食材のロスは、お店の利益に直結する問題です。せっかく流行るメニューを開発しても、食材のロスが大きくなってしまっては、思うように利益が出ません。
注目を集めるために、新メニューに珍しい食材を使うことはよくあります。確かに話題にはなりやすいのですが、注文が少ない日はその食材は余ってしまいます。その食材が新メニューにしか使わないものだと、そのままロスになってしまい、利益率が下がります。
そのため、食材ロスを最低限に抑え、売上げを確保する工夫が必要です。例えば、既存のメニューと新メニューで食材を共有できるようにしたり、流行らせたいメニューと同じ食材を使う別メニューを一緒に開発したりするとよいでしょう。
流行らせるために採算を度外視していると思われるメニューは存在します。しかしムダが少なければ、利益率を上げられますし、定番化させることも容易になります。知恵を絞り、ロスが少なくなる工夫をしましょう。
3-4.提供にかかるコスト・作業効率を考える
メニュー開発をするときは、コストや作業効率もしっかり考えておきましょう。新しい調理機器が必要だったり、調理方法が難しかったりするメニューには特に注意が必要です。
新しい調理機器を購入すると、導入コストの回収のためにメニューの価格を上げることになるでしょう。調理が難しく時間がかかるメニューの場合、回転率が下がりますし、他のメニューの提供も遅くなる恐れがあります。
余計なコストをかけず、今までの作業効率を保ったまま新メニューの提供ができることは大切です。事前にシミュレーションをして、無理のないメニューを開発しましょう。
4まとめ
流行るメニューを作るにはリサーチが欠かせません。リサーチして得た情報から、お客様のニーズを把握することが大切です。また、ネーミングも重要です。印象的でおいしそうな名前をつけることで、お客様から注文してもらいやすくなるでしょう。そして見栄えも追及しましょう。
メニュー開発は簡単ではありませんが、成功すれば多くのお客様に食べてもらえます。また、SNSの発達により遠方のお客様に自慢の料理を見てもらえる機会も飛躍的に増えました。ぜひ、あなたならではの流行るメニューを生み出して、お店を繁盛店にしましょう。
2022年9月
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