1. HOME
  2. 店舗運営応援コラム
  3. 経営・業務のノウハウを参考にお悩み解決!
  4. 鍼灸院を開業するための基礎知識|必要な手続きや失敗しないためのコツを解説

店舗運営応援コラム

このページをシェア
このエントリーをはてなブックマークに追加

鍼灸院を開業するための基礎知識|必要な手続きや失敗しないためのコツを解説

このコラムをご覧になっている方の中には、指定の養成学校でしっかりと学び、はり師・きゅう師の試験に合格した暁には「鍼灸師として独立したい!」と考えている方もいらっしゃることでしょう。

実際に鍼灸院を開業するためには、店舗探しや、施術器具を購入する必要がありますし、店舗の賃貸料や施術器具の購入費、人件費といった資金を確保しておく必要もあります。

そこで本コラムでは、鍼灸院を開業するための基礎知識について詳しく解説します。鍼灸院の開業を検討中なら、ぜひご一読ください。

1鍼灸院の開業ステップ

鍼灸院を開業する際は、主に次の手順に従って進めるとよいでしょう。

1-1.事業計画や資金計画を立てて、資金を調達する

まずは、事業計画や資金計画を立てましょう。事業計画には、主に次の項目を記載します。

  • 鍼灸院を開業する理由、経営者の略歴など
  • 鍼灸院の開業予定地、競合が予想される周辺の鍼灸院、人口など
  • 鍼灸院の特長、セールスポイントなど
  • 鍼灸院の開業に必要な資金、資金の調達方法など

そして事業計画を基に、資金を調達しましょう。資金調達の方法として一般的なのは、日本政策金融公庫などから融資を受けることですが、それには事業計画の提出が必要になります。ですので、事業計画はしっかりと練り上げておきましょう。

ちなみに、事業計画を作成するにあたって鍼灸院の名称を考えるときは、患者様が医療機関と勘違いしてしまうような表現は避ける必要があります。鍼灸は「医療行為」ではなく「医療類似行為」とされているため、「〇〇クリニック」や「〇〇治療院」といった名称を使用するのは、法律で禁止されています。

1-2.顧客を獲得しやすそうな立地を選ぶ

鍼灸院の開業予定地は、やはり、顧客が多く獲得できる立地が理想的です。例えば駅や商店街に近いところは、人が集まりやすいため、老若男女を問わずたくさんの患者様が来院されることでしょう。

1-3.構造設備基準を満たした物件を探し、備品を揃える

開業予定地の目星がついたら、物件を探しましょう。

ただし、鍼灸院として使用する物件は、「あはき法」による構造設備基準を満たしていなければなりません。具体的には「6.6平方メートル以上の面積を有する専用の施術室」と「3.3平方メートル以上の面積を有する待合室」があり「常に清潔に保つこと」などの基準をクリアしている必要があります。

また、構造設備基準には法律で定められている基準のほかに、各都道府県の保健所単位の基準も存在するため、あらかじめ最寄りの保健所に確認しておきましょう。

物件が決まったら、続いて待合室に置く椅子やスリッパ、施術器具、施術に使うシーツやタオルといった備品を揃えます。ほかにも電話やパソコン、レジスターなどの機器を導入する必要があります。

1-4.ホームページを作成し、チラシやSNSで情報を発信する

忘れてはならないのが、ホームページの作成です。多くの人がインターネットを使って情報収集をする現在、患者様が来院されるきっかけはどこにあるか分かりません。たくさんの人に鍼灸院を知ってもらえるように、口コミサイトに登録するのも1つの方法です。

そして開業日が迫ってきたら、チラシを配布したりSNSで情報を発信したりするのも大切です。また、無料で利用できるGoogleビジネスプロフィールを活用すれば、Google検索結果画面や、Googleマップ上に自分のお店が表示され、患者様からの口コミを集めることもできます。

多方面で鍼灸院の魅力をアピールし、来院者数がアップすることで、経営の安定化にもつながるでしょう。

2鍼灸院の開業にかかる費用

鍼灸院の開業には、主に次の費用がかかります。「資金が足りなかった……」という事態に陥らないよう、事前に確認しておきましょう。

2-1.物件料

鍼灸院の開業にかかる費用のうち、最も大きなウエイトを占めるのが物件料です。

物件料は、立地や広さに応じて上下しますが、先ほど紹介した通り、顧客を獲得しやすそうな立地で、かつ構造設備基準を満たした物件を借りるとなると、相応の費用がかかります。

かかる費用は物件の家賃にもよりますが、30〜300万円くらい程度といわれています。物件によっては内装工事が必要なケースもあるので、多めに見積もっておきましょう。

2-2.施術器具や備品の購入費、ホームページの作成料など

構造設備基準に「常に清潔に保つこと」という基準がある通り、鍼灸院では消毒用機材や洗面所、鍼を管理する収納用具など、清潔を保つための費用が発生します。

施術に使用した鍼は、感染性廃棄物として処理しなければなりません。一般廃棄物と分別する必要があるため専用のゴミ箱が必要になります。

また、待合室に置く椅子やスリッパ、パソコンやレジスターを導入したりする費用もかかります。これらすべてを合算すると、大体30〜100万円くらいになると考えられます。

加えて、ホームページの作成料も開業費用に含める必要があります。ホームページの作成料は、ホームページのクオリティに左右されるため一概には言えませんが、少なくとも十万円以上かかると想定しておいたほうが無難です。

2-3.人件費

鍼灸院は、1人でも開業できるため、必ずしも従業員を雇う必要はありません。

しかし、来客数が多く1人では対応しきれない場合は、従業員を採用しなければならないこともあるでしょう。そんな時のために、毎月の人件費も考慮しておきましょう。

人件費は、採用する従業員の人数や雇用形態などによって変化します。鍼灸院の規模を鑑みて、必要な分の資金を用意しておきましょう。

3施術料はキャッシュレスで支払えると便利

鍼灸院には、あらゆる年代の患者様が来院されるため、キャッシュレス決済を導入しておくと利便性がアップします。

3-1.医療機関でキャッシュレス決済を利用したい患者様が増えている

2022年8月に行われたアンケート調査では、「病院・診療所、薬局」でキャッシュレス決済が利用できなくて困った経験をした人は35.6%もいることが分かっています。

さらに、2020年に行われたインターネット調査によれば、「医療機関」にキャッシュレス決済の導入を望む人は、「インターネット通販」の次に多く、39.2%に上っています。

こうした結果から、鍼灸院をはじめとする「医療類似行為」を行う店舗において、キャッシュレス決済を利用したい患者様は増加傾向にあると考えられます。患者様の利便性向上のためにも、鍼灸院を開業する際は、キャッシュレス決済の導入を検討しましょう。

出典:キャッシュレス決済の利用状況に関するアンケート結果|消費者庁
出典:キャッシュレス決済に関する調査|楽天インサイト株式会社

3-2.現金授受の回数が減るため、衛生管理がしやすい

キャッシュレス決済を導入すれば、たくさんの人の手を介して流通する現金授受の回数を減らせるため、会計の際に従業員と患者様が接触する時間を短縮でき、衛生管理がしやすくなります。

特に新型コロナウイルスやインフルエンザの流行下においては、感染リスクの低減にもつながりますし、来院される患者様にとっても安心感を与えられるでしょう。

構造設備基準にもある通り、鍼灸院には「常に清潔に保つこと」が求められます。キャッシュレス決済を導入することで、より簡単にこの基準をクリアできるようになるでしょう。

3-3.レジ締め作業の短縮や、他院との差別化に繋がる

キャッシュレス決済なら、患者様から現金を受け取ってレジに打ち込み、お釣りを数えて渡すといった一連の作業が不要になるため、現金の数え間違えによる会計ミスを減らせます。

また、2020年に経済産業省が行った調査では、レジ締めには1台あたり25分かかることが分かっています。上述の通りキャッシュレス決済の導入によって現金の取扱量が減れば、この時間を短縮することができます。

さらに、キャッシュレス決済が利用できれば、周辺の競合鍼灸院との差別化も図れます。

例えば、急に肩や腰を痛めてしまった患者様が来院された場合、銀行に立ち寄る余裕がなく、あまり現金を持っていないこともあるでしょう。そんなときに、キャッシュレス決済で支払いができれば、患者様も助かるはずです。

キャッシュレス決済の導入により、患者様のあらゆるニーズにお応えしやすくなれば、集客力を強化できますし、リピーターの獲得にもつながるはずです。

出典:キャッシュレスの現状及び意義|経済産業省

4まとめ

鍼灸院を開業するための基礎知識について解説しました。

本コラムで紹介した事柄以外にも、鍼灸院の開業には「あはき法」や「医師法」「薬機法」なども関係してきます。困った場合は、役所や保健所へ相談しながら進めることが大切です。

鍼灸院の開業を目指している方は、ぜひ、本コラムを足掛かりにしてみてください。

5キャッシュレス決済を導入するならカシオの「EZネットレジ」がおすすめ

キャッシュレス決済の導入を検討中なら、タブレット型レジ「EZネットレジ」がおすすめです。

EZネットレジはキャッシュレス決済端末と連動できるため、お会計をした後に、キャッシュレス決済端末にもう一度金額を打ち込む「2度打ち」をする必要がありません。そのため、金額の打ち間違いが発生せず、お会計にかかる時間の短縮にもつながります。

また、外出先からスマホやタブレットで売上をリアルタイムに確認できます。データはクラウド上で自動集計。売上や粗利、客単価はもちろん、時間帯別の売上などもわかるため、経営の改善に役立ちます。

もし、利用中にご不明な点があれば、365日(9:00~22:00)対応のコールセンターが対応いたします。

こちらのページでは、EZネットレジについて詳しく紹介しているので、ぜひ、ご覧ください。

EZネットレジについて詳しくはこちら

2022年12月

このページをシェア
このエントリーをはてなブックマークに追加
カシオでは、店舗運営事業様のキャッシュレス化をサポートしておりますカシオでは、店舗運営事業様のキャッシュレス化をサポートしております
市場ニーズへの対応に
キャッシュレス決済導入をご検討ください

カシオのキャッシュレスサービスは、
クレジット、電子マネー、QRコード
決済へスムーズに対応。

レジと決済端末が連動し、
金額の2度打ちが不要です。

会計した金額を再度、キャッシュレス端末に入力する「金額の2度打ち」をする必要がないので、ミスのないスピーディな会計業務を実現します。

レジと決済端末が別々だと、レジと異なった金額を打ち込むことも…¥1,320¥1,230レジで打ち込んだ金額がキャッシュレス端末に連動。¥1,320レジと決済端末が別々だと、レジと異なった金額を打ち込むことも…¥1,320¥1,230レジで打ち込んだ金額がキャッシュレス端末に連動。¥1,320
  • 幅広い決済方法

    主要なクレジットカード、電子マネー、そしてQRコード決済に対応。お客様の幅広い支払いニーズにお応えします。

    幅広い決済方法
  • 衛生面でも安心

    カードをかざすだけの非接触決済に対応。現金の受け渡しなどがなく、衛生面でも安心です。

    衛生面でも安心
  • キャッシュレス端末単独での導入も可能

    クレジット決済端末単独でも便利にご利用いただけます。

    キャッシュレス端末単独での導入も可能

レジスターやキャッシュレス決済導入に関する資料を
無料でご提供しています

コラムコンテンツ