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ランチでキャッシュレス決済が使えない飲食店が多いのはなぜ?

「ランチは現金のみです」。飲食店でそんな案内を受けたことはありませんか? 実はこういった対応は、キャッシュレス決済事業者の規約違反にあたる可能性があります。ではなぜ、ランチタイムでキャッシュレス決済を断るお店があるのでしょうか。

ここでは、ランチタイムのみキャッシュレス決済の利用を断っているお店の事情の考察をするとともに、そうすることのメリット・デメリットを詳しく解説します。

1ランチでキャッシュレス決済が使えない飲食店の事情とは?

まずは、ランチのみキャッシュレス決済の利用を断っている飲食店の事情からみていきます。

1-1.ランチの利益率が低く決済手数料を節約したい

ランチメニューは、基本的にディナーメニューに比べて単価が低く、それに伴って利益率も低くなってしまいがち。そのため、キャッシュレス決済にかかる決済手数料を節約したいと考える飲食店は多いようです。

キャッシュレス決済の決済手数料は決済サービスや契約内容によって異なるものの、多くの場合2%~4%ほど。仮に、ランチメニューの平均単価を1,000円とした場合、2%であれば20円、4%であれば40円となります。これは、手頃な価格のランチメニューを提供している飲食店にとっては痛手でしょう。

単価の高いディナータイムのことを考えるとキャッシュレス決済は導入しておきたいものの、ランチタイムに限っては決済手数料自体が負担となるので断ってしまおう…という考えが「ランチでキャッシュレス決済が使えない」状況を生み出しているのです。

1-2.回転率に影響する決済エラーなどのトラブルを減らしたい

ランチタイムは2~3時間のあいだにたくさんの人が訪れます。とくに12時からはお客様が集中するため、短い時間でお客様にどれだけ多く料理を提供できるかが勝負となります。

そういった状況で、キャッシュレス決済のエラーなどが起こると、お会計に時間がかかってテーブルのバッシング(片付け)が遅れ、ご案内できるお客様が減ってしまう可能性があります。そのため、忙しいランチタイムはトラブルが少ない現金でのお会計のみにして、回転率を上げることに専念したいと考える飲食店も少なくないようです。

2「ランチはキャッシュレス決済NG」にするデメリット

ランチのみキャッシュレス決済を断ることには、大きく2つのデメリットがあります。

2-1.そもそも加盟店規約違反である可能性が高い

クレジットカード決済や、QRコード決済などのキャッシュレス決済事業者は、加盟店に対してキャッシュレス決済を拒否してはいけないことを規約に定めています。

【加盟店規約の例】

  • JCB「カード取り扱いの金額・時間帯に制限を設けることは禁止」
  • 三井住友カード「カードの円滑な使用を妨げる何らの制限をも加えないものとします(加盟店規約第7条9項)」
  • PayPay「PayPayを利用した取引を拒絶すること、異なる決済手段による支払いを要求すること」を行ってはいけない

詳細な規約については、契約している決済事業者への確認が必要になりますが、ランチタイムのみキャッシュレス決済を断ることは加盟店規約違反となる可能性が高いと考えられます。また、キャッシュレス決済の利用時に手数料を上乗せすることや、「クレジットカードの利用は3,000円以上のお会計のみ」といった制限を設けることも同様です。

なお、加盟店規約違反が決済提供事業者(カード会社など)の知るところになると、指導を受けることや、場合によっては加盟店契約が解除されてしまうことがあります。そうしたリスクを考えても、加盟店規約違反になる規制は行うべきではありません。

出典:加盟店で金額や時間帯によってカードを利用できない場合があるのはなぜですか?|JCB
出典:三井住友カード加盟店規約(第7条9項)|三井住友カード
出典:PayPay加盟店規約(3-1)|PayPay

2-2.キャッシュレス決済派のお客様が来店しなくなる

ランチタイムにキャッシュレス決済が使えないことで、キャッシュレス決済派のお客様が来店しなくなることが考えられます。そもそも、お店の外に貼られているクレジットカードや電子マネーなどのステッカーを見て入店した人はがっかりしてしまいますし、よい印象も持たれないでしょう。

諸外国に比べてキャッシュレス決済の普及が遅れている日本ですが、経済産業省の調査によれば、2022年のキャッシュレス決済比率は36%まで上昇しており、今後も増えていくものと予想されています。

少額決済に利用されることの多いQRコード決済の利用者も増えており、公益財団法人NIRA総合研究開発機構が行った調査によれば、18歳~29歳が49%、30~39歳で48%、40~49歳でも39%の人がQRコード決済を「よく利用している」と答えました。いわゆる現役世代の利用率が高いため、特にビジネスマン向けにランチ営業を行っている飲食店では導入を前向きに検討する必要があるでしょう。

出典:2022年のキャッシュレス決済比率を算出しました|経済産業省
出典:キャッシュレス決済実態調査2023(速報)|公益財団法人NIRA総合研究開発機構

3「ランチもキャッシュレス決済OK」にするメリット

ランチもディナータイムと同じようにキャッシュレス決済OKにすることで、さまざまなメリットがあります。

3-1.キャッシュレス決済派のお客様が利用しやすくなる

キャッシュレス決済の利用者は年々増えており、特に都市部では多くのお店で利用できるようになっています。そのため、キャッシュレス決済を頻繁に使う人は増えており、利用によってたまるポイントやマイルを目当てにしている人も少なくありません。

ランチもキャッシュレス決済に対応することで、そうしたキャッシュレス決済派のお客様も快適に利用できるようになります。今後、キャッシュレス決済比率はさらに上昇していくものと思われ、ランチタイムにキャッシュレス決済を希望するお客様も年々増えていくはずです。

3-2.釣り銭に関する手間が少なくなる

キャッシュレス決済は現金決済と違って釣り銭がでません。そのため、釣り銭を間違えるミスがなくなります。会計を担当するスタッフも何度も釣り銭を用意する負担が少なくなり、結果的に業務が円滑に進むはずです。

一方で、お会計のスピードが早くなるかというと、それは一概にはいえません。ランチタイムは、お会計の効率を考慮してすべてのメニューを同じ価格にしているお店もあり、特にグループのお客様の個別会計などは現金会計のほうが早いはずです。しかし、釣り銭のミスがなくなることや、後述する現金管理の手間が軽減されることは、それを上回るメリットになり得るはずです。

3-3.レジ締め作業などお金の管理がしやすくなる

レジ締め作業とは、レジに記録された売上金額とレジに実際に入っている金額に差額がないかを確認する作業です。一般的に営業終了後、さらにランチタイム営業終了後にもレジ締めを行うお店もあります。レジ締め作業は、レジに記録された金額とレジの中に入っている金額がきっちり合わなくてはいけません。しかし、なかなか数字が合わず苦労した経験のある人は多いはずです。

キャッシュレス決済を導入することで、レジ締めにかかる手間と時間を大幅に減らせます。キャッシュレス決済の利用者が増えれば増えるほどレジに入っている現金は減るため、現金を手作業で数える手間が減り、金庫に保管する現金も減ります。釣り銭を用意するために銀行に出向く回数も減らせるため、業務効率化にもつながるでしょう。

なお、現金決済を完全に廃止すればレジ締め作業そのものが不要になります。さらに、金庫も必要なくなり、銀行で両替する必要もなくなります。現金決済を完全に廃止することはまだ難しいかも知れませんが、実験的に行っている店舗も増えており、将来的な選択肢として検討の余地はありそうです。

4まとめ

利益率を下げたくないという気持ちから、ランチタイムのみキャッシュレス決済を断ることは、キャッシュレス決済提供事業者の規約違反にあたる可能性が高いため、基本的に行うべきではありません。

たしかに、リーズナブルにランチメニューを提供している飲食店にとって、2~4%程度の決済手数料は負担になるでしょう。しかし、キャッシュレス決済が増えるほど釣り銭ミスが少なくなること、レジ締めが簡単になることなど飲食店側にもメリットがあります。これからは、キャッシュレス決済の利便性をフル活用して、効率のよい経営を目指すことをおすすめします。

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2024年2月

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