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弁当屋・テイクアウト店の開業に必要なことは? 開店準備からキャッシュレス導入まで詳しく解説

お弁当屋さんは以前からある業態でしたが、高齢者の増加や、新型コロナウイルスの流行により、できたてのお弁当や料理を買って、自宅で食べる中食(なかしょく)が注目を浴びるようになりました。近年では、従来のお弁当屋さんとはひと味違うテイクアウト専門店も増えています。

大型の店舗を構える飲食店に比べて参入障壁が低いこともあり、弁当屋やテイクアウト店を開業したいと考えている人もいるのではないでしょうか。そこでこのコラムでは、店舗型の弁当屋やテイクアウト店の開業に必要なことを詳しくみていきます。

1開業前に行うこと

1-1.ターゲットにあわせた出店エリアの選定

まずはターゲットにあわせた出店エリアを選定します。「学生街にボリューム自慢のお弁当屋を出す」とか「女性の多いエリアでオーガニックランチのテイクアウト店を出す」といったように、誰をターゲットとするのかを考え、その客層が多い場所を選びましょう。

候補となるエリアをいくつか選んだら、実際に足を運んで市場調査を行います。曜日、時間帯、天気などの条件を変えて街の状況を観察することで、地域特有の状況が見えてくるはずです。時間がかかる作業でもあるので、早い段階から調査をしておくことが大切です。

また、近くに競合する店がないかも確認しましょう。学生街やオフィス街では、弁当屋やテイクアウト店の競争が起こっている場合があります。すでに価格競争になっている場合は消耗戦になりやすいため、他の地域を検討することも大切です。

1-2.開業資金・運転資金

出店エリアの検討・調査と並行して資金計画を立てましょう。開業のために必要な資金や、当面の運転資金、売上目標などを明確にすることで、家賃にどのくらいの金額がかけられるかがみえてきます。

物件を借りる場合は、敷金、礼金、保証金、仲介手数料などが必要です。弁当屋やテイクアウト店は内装工事費用は最小限で済みますが、厨房機器の導入費用や、外装工事費用はかかります。これらの費用も、この段階で大まかにわかっていると計画が立てやすくなるでしょう。

また、経営が軌道に乗るまでの間の運転資金も必要です。家賃や原材料費、水道光熱費などを、半年ほど賄えるだけの費用があると、腰を据えて事業に取り組むことができるはずです。

自前の資金だけでは足りない場合は、資金調達を行うことになります。民間の金融機関から融資を受けることが一般的ですが、日本政策金融公庫など公的機関からの融資が受けられるケースや、自治体によっては補助金の対象になるケースもあるため、まずは確認してみましょう。

出典:新規開業資金|日本政策金融公庫

1-3.物件探し

資金計画を立てたら、出店する物件を本格的に探します。不動産屋を尋ねたり、不動産サイトを利用したりして、出店候補地となっているエリアから、実際に募集を行っている物件をチェックしていきます。

物件との出会いは運的な要素も強いため、なかなか希望通りの物件が見つけられないこともあるでしょう。反対に、期待せず見に行った物件がよかったとか、突然希望にぴったりな物件が見つかることもあります。

そういったときにすぐに判断できるよう、譲れないポイントや、妥協できるポイントをリスト化しておくとよいでしょう。急な判断が必要なケースでも、正確に判断できる可能性が高くなります。

1-4.免許・許可の取得

弁当屋やテイクアウト店を開業するためには、次のような免許や許可が必要になります。

必要な資格
食品衛生責任者(調理師や栄養士免許があれば不要)

必要な許可
飲食店営業許可

弁当屋やテイクアウト店の開業には、食品衛生責任者の資格が必要です。各都道府県で開催されている講習を受講することで取得でき、受講料は1万円程度となっています。なお、調理師や栄養士の資格を持っている場合は、この資格は必要ありません。

また、弁当屋やテイクアウト店は飲食店扱いとなり、飲食店営業許可が必要です。これは管轄の保健所に申請・取得するもので、施設完成予定日の約10日前に申請を行い、保健所の職員による立ち入り検査が行われます。

出典:食品衛生責任者|東京都保健医療局
出典:営業許可・届出の概要|食品衛生の窓

2開店のための準備

2-1.店舗と厨房の設計・工事

物件の契約をしたら、次は店舗と厨房の設計です。予算内で必要な厨房機器を揃え、作業効率が高くなるよう、作業動線に配慮した設計にすることが望ましいでしょう。

開業に必要な「飲食店営業許可」は保健所の立ち入り検査が必要となりますが、その検査で不備を指摘された場合、工事をやり直さなくてはならないケースがあります。そのため、設計図ができた時点で管轄の保健所に相談し、確認しながら進めましょう。

2-2.メニュー開発・価格設定・材料仕入先の選定

店舗づくりと並行して、メニューの開発も本格化させていきます。多くの場合、得意とするメニューや、看板メニューは決まっているものと思われますが、同時にターゲットとする顧客層に人気が出そうなメニューを開発することも大切です。

お弁当やテイクアウトは、価格設定が非常に重要となります。なぜなら、値段が高いとお店で食べるのと変わらなくなってしまい、割高感が出てしまうためです。

学生や会社員のランチをターゲットにする場合、特にコストパフォーマンスが重視されます。一方、たとえば女性をターゲットにオーガニックランチのテイクアウトを提供するのであれば比較的高価格に設定できるでしょう。それでもお店と同じ価格で提供することは難しいと考えられます。

お弁当やテイクアウトは、まずは価格を設定して、それに見合うように食材や弁当容器などを選定する必要があるでしょう。少しでもコストを抑えるために、仕入先の吟味もしっかり行いましょう。

2-3.販促計画

お店を成功させるためには、販促計画を立てることも大切です。主に、新規のお客様をどのように掴むか、リピーター客をどのように増やすかが重要になってきます。

新規顧客を掴むには、まずはお店を知ってもらう必要があります。チラシの配布や、看板の設置、SNSの活用などを検討しましょう。地域のイベントがあれば、積極的に参加してお店の味を知ってもらうこともひとつの方法です。近隣の住人をターゲットとしている場合は、地域のコミュニティに参加することも大切になるでしょう。

また、ポイントカードを用意して、ポイントに応じた特典を用意することで、リピーターの獲得も期待できます。

2-4.各種届け出

弁当屋やテイクアウト店を開業するためには、届け出も必要になります。

必要な届け出

  • 開業届
  • 事業開始等申告書
  • 防火対象物使用開始届出書

開業届は、事業を開始してから1ヶ月以内に管轄の税務署に提出します。罰則はないものの、提出しないと青色申告ができず、屋号を使った銀行口座の開設にも支障がでますから、すみやかに提出しましょう。なお、都道府県の税事務所に提出する事業開始等申告書も同時に提出するとよいでしょう。

防火対象物使用開始届出書は、空きテナントで開業する際に必要になる書類です。建物の概要や、店内の設計、配置図等を記入する必要があり、使用開始の7日前までに管轄の消防署に届け出をします。

出典:個人事業の開業届出・廃業届出等手続|国税庁
出典:防火対象物使用開始届出書|東京消防庁

3キャッシュレス決済・モバイルオーダーの導入

弁当屋やテイクアウト店を開く際、キャッシュレス決済に対応したレジスターやモバイルオーダーを導入することで、業務効率と顧客の利便性が向上します。ここでは、それぞれ詳しく解説します。

3-1.キャッシュレス決済端末の導入

キャッシュレス決済の利用者は年々増えており、2022年の調査では、約36%の決済がキャッシュレスで行われたことがわかっています。単純に計算すれば、お客様の3人に1人がキャッシュレス決済を利用していることとなり、今後も増えていく見込みです。

キャッシュレス決済端末を導入する際は、主要な決済方法(クレジットカード、電子マネー、QRコード決済)に幅広く対応できる端末を選ぶことが大切です。それにより、多くのお客様のニーズに応えられるようになります。

開店と同時にレジスターを購入するのであれば、キャッシュレス決済端末と連動できる製品を選ぶことをおすすめします。お会計金額を打ち直す「二度打ち」が不要になるため、お会計が早くなり、打ち間違いによるミスもなくなります。調理、盛り付け、お会計などの作業を兼務することの多い弁当屋やテイクアウト店にとって、手間の少なさは大きなメリットになるでしょう。

出典:2022年のキャッシュレス決済比率を算出しました|経済産業省

3-2.モバイルオーダーシステムの導入

モバイルオーダーとは、スマートフォンなどの端末で注文や決済を行えるサービスのことです。お客様が注文する際、支払いまで済ませられるため、お店でお会計する必要がなくなります。お店側は指定の時間にお客様に商品を渡すだけでよく、レジ業務の手間がありません。

お客様は、モバイルオーダーで注文をしてからお店に向かうことで待ち時間をなくすことができますし、店頭で待つお客様が少なくなるため、近隣のお店に迷惑をかけることもなくなります。

お店側は、スタッフの聞き間違いや勘違いによる注文ミスがなくなり、廃棄ロスを減らせるほか、今までお会計にあてていた時間を調理や盛り付けにあてられるようになるため、業務の効率化が可能になります。

4まとめ

飲食店のなかでも、比較的参入障壁が低い弁当屋やテイクアウト店でも、開店までにしなくてはならないことがいろいろあります。また、参入しやすいことからライバル店も多くなりやすく、生き残ることは簡単ではありません。

そのためにも、出店のエリアやメニューの吟味などをしっかり行い、資金計画もしっかり立てておくことが大切になります。また、キャッシュレス決済やモバイルオーダーなど最新のシステムを取り入れることで、より少ない人数で経営できるようにもなりますから、ぜひここで紹介したことを参考に、開業の計画をスタートしてみてはいかがでしょうか。

5EZネットレジはキャッシュレスとモバイルオーダーに対応

カシオの「EZネットレジ」は、キャッシュレス決済端末と、モバイルオーダーシステムとの連動に対応したタブレット型レジです。

EZネットレジと、カシオの「EZキャッシュレス」を連動させることで、キャッシュレス決済端末にお会計金額を打ち直す「2度打ち」が不要になるため、金額の打ち間違いによるミスがなくなり、お会計にかかる時間も短くなります。

さらに、オプションで用意しているモバイルオーダーサービスと連携することで、オンラインと実店舗の売上を一元管理できるようになります。お客様はスマートフォンなどから事前に注文できるようになり、しかも、注文時のオンライン決済に対応しているので、店頭でのお会計の必要もありません。

さらに、カシオでは365日対応(9:00〜22:00)の電話サポートを行っているため、万が一のトラブルの際も安心です。

こちらのページでは、EZネットレジについて詳しくご紹介をしていますので、ぜひご一読ください。

EZネットレジについて詳しくはこちら

2024年3月

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