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店舗運営応援コラム

美容室は自店の「ウリ」をしっかりと決めて訴求していく

1「誰に」来店いただきたいのか明確に

美容室は過当競争により、お客様の離脱が激しい業界です。 大胆な値引きをしても新規客が取れない。せっかく取ってもリピートしてくれない、と多くの美容室オーナーが悩んでいます。

でも、繁盛している美容室オーナーからすると、そんな儲かっていない美容室にはある共通点がある、と言います。

それは、「自店のウリ」を明確にしていない、ということです。 新規客、すなわち自分のお店の「ウリ」を全く理解してくれていないお客様を呼び込むために「うちはカットは5,000円、パーマは8,000円です。新規のお客様は20%オフ」と言っていても、お客様の心には全く響きません。何故なら、この美容室は何がウリで、その素晴らしい技術が20%オフになるのなら、行ってみたいな、と思わせる仕掛けが全くないからです。

「誰でも良いから、安くカットしてあげるから寄っておいで」と言っても、誰も振り向いてはくれません。 それよりも、「当美容室は、毛量が多くて好みの髪型ができないとお悩みの方専用です。特別なカット技法で、あなたの好みの髪型を実現してみせます。」 「縮毛矯正には自信があります。くせ毛で悩んでいる方は、ぜひ当美容室の無料カウンセリングを受けてください。平日ならばご予約は不要です。」という様に、「誰にとっても良いお店」と言うのではなく、「こういう特徴を持っているあなたにぜひ当美容室に来て欲しいのです!」ということを明確にするほうが、お客様の心に響くのです。

飲食店でも「100種類の食べ物のメニューをご用意しています。全ておいしいとお客様から評判のお店です」などと言っても、だれも振り向いてくれませんが「高血圧でお悩みの方にピッタリのお店です。減塩はもちろんですが、コレステロールも意識しながら作るお料理なのに、皆さんにおいしいと言っていただいています」というお店ならば、多くのお客様に選んでもらえそうですよね?

2どこにでもあるお店からあなたにピッタリのお店へ

このように、商売においては、「あなたのために自分の店が存在しているのです」ということを、具体的事例と共にアピールしていくことで、お客様の目と心に触れ、ご来店していただけるようになるのです。

どこにでもある、他店と全く代わり映えのしない美容室なのか、日々髪のことで悩んでいる自分にピッタリの美容室なのか、お客様に選んでもらえるお店はもちろん、後者です。

値段の安さのみをアピールして無理やり新規客を獲得しようとするのではなく、自店のウリをしっかりと突き詰めて、その訴求方法を考えて、 ターゲットに向けてしっかりとメッセージを出していくことこそが、過当競争の美容室業界を生き抜いていくためのただ一つの道と言えるでしょう。

ぜひ、スタッフ全員で「我が美容室のウリは何か?」を相談してみてください。

2022年9月

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