エヌエスティ・グローバリスト
株式会社
Pトレ
採用機種:CX-F1
フィットネスバイク+プロジェクション技術で
楽しく継続できる新しいトレーニングを実現。
Pトレ開発元
エヌエスティ・グローバリスト
株式会社 様
Pトレ導入先
西武フィットネスクラブ 所沢
(西武レクリエーション株式会社) 様
エヌエスティ・グローバリスト フィットテック事業部では、映像を活用しパーソナルスペースで楽しみながらトレーニングが出来るシステム『Pトレ』を開発。フィットネスバイクの前面にプロジェクター映像を投映することで、道路などを走行している感覚を味わいながらトレーニングが行えます。その投映機器として、数あるプロジェクション製品の中からカシオのCX-F1(FORESIGHT VIEW)を選定いただきました。
採用前の問題点
工事レスで使用時の空間制約を抑えた映像システムを実現したい
- 小型プロジェクターだと暗く、常時明るいフィットネスクラブだと映像が見えない
- 液晶パネルだと筐体サイズがブース内のスペースを圧迫してしまう
CX-F1の採用で解決したこと
[エヌエスティ・グローバリスト]
- 小型軽量でいて十分に明るく、薄型形状は使用時に干渉を最小限に留めた
- 長寿命なので、フィットネスクラブ導入後に光源交換のための使用停止が抑えられる
CX-F1採用による効果
[西武フィットネス 所沢]
- 他のフィットネスクラブと差別化できるシステムなので、若い世代の新規獲得、継続会員獲得に期待
Pトレ開発元
エヌエスティ・グローバリスト
株式会社
事業内容:デジタルサイネージ、ファシリティ&エネルギー、ICT、フィットネステックをはじめ、ITを活用した各種ソリューションの提供
本社所在地:東京都豊島区西池袋3-1-15 西池袋TSビル9F
進化するテクノロジーを取り入れて
フィットネスに革新を
はじめに、Pトレの開発元であるエヌエスティ・グローバリスト フィットテック事業部長 町田敏氏に、開発背景などについてお聞きします。
「ITベンダーとして社会に貢献するソリューションを展開するエヌエスティ・グローバリストは、デジタルサイネージ、ヘルスケア、映像ソリューションといった、製品や業界に紐づいた形の事業部構成をとっています。中でもフィットテック事業部は、近年注目が高まるフィットネステック(ITを活用したフィットネス)を専門とする事業部門。
今、バーチャルな世界に先生が現れてレッスンするといった、テクノロジーを駆使したフィットネスの世界が広がっています。これからは高齢者層だけでなく、スマホを日常的に活用する若い世代に向けて、テクノロジーをどんどんフィットネスクラブに取り入れていきたいと考えております。」
そのような状況下で開発されたPトレはフィットネスバイクやパーティション、プロジェクター、映像コンテンツをまとめて提供。感染対策+楽しめるトレーニングを追求しています。
豊富なオリジナル映像コンテンツで、
トレーニングを楽しく継続できるものへ
運動は継続することが大切ですが、一方で辛いものという感覚を持たれている方も多いのではないでしょうか。Pトレは、継続ができず挫折してしまった人や、フィットネスクラブに今まで通わなかった若い世代も取り込めるような楽しく継続できるトレーニングを目指して開発されました。
Pトレの特長は、目の前に広がる豊富なオリジナル映像コンテンツ。南は沖縄、北は北海道まで、全国の観光地を望む道路走行映像のほか、空撮などを駆使し、普段見ることのできない映像など計25種類(2021年9月現在)を用意。大画面映像を見ながらフィットネスバイクを漕ぐことで、さまざまな場所を走行しているような感覚を味わえます。感染対策にも配慮しており、耐久性の高い専用パーティションで前方、左右の三方を取り囲むことで、密を避けながらトレーニングが可能。昨今プライバシーを気にされる若い女性の方も多く、他人の目を気にせずトレーニングが行えるというメリットも持ち合わせています。
そのPトレの映像表現を支えるのがカシオのCX-F1。使用者の背後に設置され、前方に設置されたスクリーンに向けて50インチほどのサイズで走行映像を流します。
「Pトレの上部にある簡易フレームにプロジェクターを固定しますので、小型軽量であることが前提。かつ、実使用に耐えうる明るさが必要です。他社さんのプロジェクターの場合、両方を兼ね備えるものがありませんでした。CX-F1は小型軽量でいて十分に明るく、使用時に干渉しにくい平型形状ということで、Pトレの設置環境にこれしかないというくらい適していました。」
これが液晶ディスプレイになると、モニターの筐体サイズが大きくなるためブース内のスペースを圧迫してしまいます。プロジェクターならそのような制限はありません。天井に設置する必要もないので、工事レスなのもメリット。
また、CX-F1が採用しているレーザー&LED光源は、従来の水銀ランプ方式と比べて約5倍の長寿命で環境にも配慮しているという特長があります。
「長時間営業されるフィットネスクラブ様へ採用いただくにあたっては、やはり光源寿命は重要。トレーニング中、光源を交換するために使えなくなるといったご迷惑を早々にかけるわけにはいきません。」
没入感を高める2000ルーメンと、
楽しみあふれる25コンテンツ
「CX-F1は非常に鮮やかな映像を表現でき、トレーニング時の没入感を高めてくれます。楽しみながら漕いでいて、気がついたらトレーニングをしてしまっている。そんな世界を作りたかったので、できるだけ鮮明に映るプロジェクターを探しておりました。フロアの照明を暗くしなくてもくっきり投映できますので、常時明るいフィットネスクラブでの利用に適したプロジェクターだと評価しております。」
25種類の映像コンテンツは全てオリジナルとのことで、Pトレでしか味わえない魅力的なラインアップとなっています。「現在は25コンテンツですが、毎月5コンテンツずつ増やしている状況です。これからもどんどん全国各地を撮影しながら拡充いたします。常に新しい映像が追加されるので、いつクラブにいらっしゃってもフレッシュな気持ちでトレーニングいただけます。」
日本のフィットネスクラブの参加率は海外に比べると非常に少ないと町田氏は指摘します。
「1回、もしくは数回通ったことがあるという方は少なくないと思います。なぜ定着しないのか、それをフィットネス業界は考えていかないといけません。やはりトレーニングはきついものというイメージを持たれている方が多いと思います。今までと違ったアプローチでトレーニングを提案できれば、もっと人は増えていくでしょう。また、若い世代はフィットネスクラブに来ないというのが業界の課題となっていますので、ゲームのように楽しくできるトレーニングを訴求することで、今まで獲得できていなかった層の取り込みも目指したいです。」
フィットネスクラブ以外にも広がる活躍の場
トレーナーがそばに立つ必要がなく、無人で稼働できる特長を生かし、フィットネスクラブ以外にも、ショッピングセンターや介護施設など健康志向の高い方が集まる場所への導入も視野に入れているとのこと。楽しみながら健康になれるPトレを求める場所はかなり多いと考えています。
「実は、若い世代に向けて、現在の日本各地の実写映像だけでなく、コンピューターグラフィックスを駆使し他のPトレ利用者とリアルタイムで競争が出来るような、よりゲーム性の高いコンテンツも検討しています。」
映像テクノロジーを使ってトレーニングのあり方を変えるPトレは、フィットネス業界を変化させるポテンシャルを秘めています。さらなる拡大と進化を目指して、エヌエスティ・グローバリスト フィットテック事業部の挑戦はまだまだ続きます。
Pトレ導入先
Spa&Sports EMINOWA
西武フィットネスクラブ所沢
事業内容:フィットネスクラブ(開放的なジムスペースとゆったりスパで心も体もリフレッシュをテーマに、ジム、ホットヨガ、温浴、エステを兼ね備えた施設)
所在地:埼玉県所沢市くすのき台1-11-2
お客様からもご要望が多かった感染対策に
配慮したトレーニングマシン
西武フィットネスクラブ所沢は、西武新宿線/池袋線をつなぐターミナルとして賑わいを見せる所沢駅、すぐ近くに構える地域密着型の総合フィットネスクラブ。コロナ禍における感染対策の強化に加え、会員の定着率向上、新規会員の獲得などを目的にPトレを導入。その背景や効果について、主任の近藤博和氏に詳しくお話を伺いました。
「昨年(2020年)、新型コロナウイルス感染拡大防止のためクラブを休業する中、当クラブに対するご要望などアンケートをお客様に取らせていただきました。やはり新型コロナウイルスの感染経路や感染力などがわからないことが多い状況下でしたので、他人との接触が少なく、飛まつの心配がないようなトレーニング方法は何かないかというお声が多くありました。」
コロナ禍で外出することが減り、フィットネス業界全体で会員数が下降傾向になる状況の中で、西武フィットネスクラブ所沢ならではの価値を創出するとともに、コロナ禍でも安心してトレーニングできる環境整備が喫緊の課題でした。Pトレは”Withコロナ・Afterコロナ時代の「新しいトレーニング様式」”として、フィットネスバイクの周囲三方にパーティションを設置。感染対策に配慮しつつ、パーソナルな空間で行うトレーニング環境が実現できました。
西武フィットネスクラブは、Pトレをさまざまなニーズを満たすトレーニングシステムとして評価。所沢で3ブース、高田馬場でも3ブースの導入へと至りました。
「おかげさまで導入当初は100名を超える会員様にご利用いただくこととなりました。コロナ禍で旅行も満足にできない状況ですので、トレーニングをしながら旅行ニーズも満たしてくれるという意味で、従来のトレーニングとは違った切り口の価値を提供できています。お客様からは『自分の故郷が収録されていて嬉しい』といったお声もありました。空撮の映像などは空を飛んでいるような感覚が味わえ、トレーニングというよりはゲームをやっているかのよう。楽しくトレーニングができるフィットネスクラブとして、他のクラブとの差別化が図れます。」
稼働するにあたっては、取り扱いが簡単であることも重要。CX-F1はレーザー&LED光源を採用し、電源オンからわずか5秒ほどで投映されるので、毎朝の準備の際も手間がかかりません。「研修の場などで私が今まで使用していたプロジェクターとは全く違うと感じました」。
業界全体の課題である
会員の定着率改善に大きな期待
フィットネスクラブ業界全体の課題として、会員の定着が挙げられます。それはコロナ前から顕在化しており、西武フィットネスクラブ所沢も、フィットネスクラブに通う価値をどのように伝えるかについて常に模索していました。トレーニングは苦しいものというイメージから、楽しく継続しやすいものへ。エンタメ性あふれるPトレには、従来難しかった若い世代の獲得や、継続会員の増加につながるとして、大きな期待が寄せられています。
「もちろん、さらなる進化にも期待しています。スクリーンを左右や後ろにも配置し、360度の世界が表現できたらさらに没入感が増しますよね。より没入感を高めるためにサーキュレーターや芝生を設置したりして工夫を凝らしていますが、五感に訴える力が増したら体験はよりリアルになりそうです。」