前田鎌利
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FORESIGHT VIEW

プレゼンテーションの達人が語る!
予測不能な時代における
これからの“伝わる”プレゼンテーションとは

第2回

“念い”が伝わる
鎌利式プレゼン術
(前編)

プレゼンテーションクリエイターであり、書家としても活躍されている前田鎌利さんと、持ち運べる大画面プロジェクター カシオのFORESIGHT VIEWが、これからの時代に求められるプレゼンテーションをお伝えする全3回連載企画。第2回は、いよいよ鎌利式プレゼン術(前編)を公開いたします。相手の心を動かし、アクションにまでつなげてもらうための「念い」を伝えるプレゼンのコツとは。

プレゼンについて
抱える悩みは共通している

前田鎌利さんはソフトバンク在籍時、ソフトバンクアカデミアや孫正義社長(当時)のプレゼン資料作成などを通して得たスキルをさらに多くの人々に伝えるため、ソフトバンク退社後、2016年に株式会社固(かたまり)を、2018年に一般社団法人プレゼンテーション協会を設立しました。

「固(かたまり)でいろいろな企業様に講演や研修を行って気づいたのは、慣習こそ会社ごとに違えど、プレゼンについて抱えているお悩みはみなさん一緒だということです。そこで、もっと効果的にプレゼン術を伝える、学べる場を作りたいと立ち上げたのがプレゼンテーション協会。協会という形にすることでより多くの企業様や学生さんの目に止まり、プレゼンのノウハウをご提供できるようになりました。」

スライドの作り方がわからない。なぜか相手に伝わらない。みなさんが抱えるお悩みに鎌利式プレゼンが答えます。

年間200社を超える企業にて講演・研修を実施。高いプレゼンスキルは業界を超えて注目されています。

難しい話は
メタファー(比喩)で
自分ゴト化させる

プレゼンではまず話を相手にしっかりと聞いてもらわなければなりません。そのためには「自分ゴト化してもらうこと」が重要だと前田さん。「結局、自分のこととして捉えられないと興味がわかないのです」。そこで、最初のつかみの部分で誰にでもわかるストーリーや言葉をチョイスします。

「通信に関わるプレゼンであれば、難しい技術の話も入ってきます。専門的な知識をお持ちでない決裁者の場合、そのまま話しても興味を持ってもらえないわけです。そこで、誰にでもわかるメタファー(比喩)を使います。例を挙げますね。学びに関する新事業ならそろばんやスイミングなどの『習い事』。誰にでも経験があることだと思うので、身近に感じてもらいやすいです。」

「小学生にお金の話をするなら、そのまま伝えても桁感がピンとこないのでお菓子に例えます。毎食お菓子がついてきたら嬉しいよね、などと話してあげると子どもたちも積極的に話を聞いてくれます。」

わかりやすい例えで相手の心をつかみます。

スライドの文字は5、6行に。
枚数は増やしてテンポよく

次は、プレゼンで用いられるスライドの作り方。日本人はスライドに文字を詰め込みすぎると前田さんは指摘します。

「プレゼンでは本編のスライドの文字量を減らしましょう。文字の多いプレゼンは退屈なものになりがち。限りある短い時間でいかに相手にわかりやすく伝えるかを意識してください。」

スライドいっぱいに文字があり、起承転結まで見えてしまうと、文字通り先が読めて決裁者は飽きてしまうとも。では、具体的にどのくらい文字を削ればいいのでしょうか。

「1枚あたり、5、6行で簡潔に。その代わりスライドの枚数を例えば50枚くらいなどに増やします。」

50枚を仮に5分でプレゼンするなら、1分で10枚スライドをめくる計算。パッパッとリズミカルに文字や画像、動画などを提示します。すると、一つの番組を観ているようにみせられ、やってみたいなと思わせるプレゼンにできるとのこと。スライドが分割されるので話の先を読まれる心配もありません。

文字の多いスライドは見ていて退屈。
話の先もわかってしまいます。
スライドを増やして一枚あたりの文字量を減らします。
テンポの良い、魅力的なプレゼンが可能に。

細かなデータは
本編から外し、
質疑応答に備える

しかし、検証結果や仮説の根拠など、細かなデータを入れようとするとスライドはどうしてもビジーに。前田さんはそのような要素は本編から外すようにと言います。

「一方的に伝えるのに慣れすぎていると、情報を全部詰め込もうとしてしまいます。本編の疑問は質疑応答で解決すればいいんです。本当に大事なのは本編よりも質疑応答。アペンディックス(補足資料)を用意し、そこに情報をまとめておくのです。」

質疑応答は会話のキャッチボール、つまりコミュニケーションそのもの。アペンディックスで疑問にしっかり答えることで、相手も納得し、信頼してもらえます。どんな質問にも答える用意をしておく。これができるプレゼンターの秘訣です。

質疑応答はコミュニケーションのチャンス。アペンディックスを用意して対応。

相手の反応を見ながら
ペースを調節し、
生きたプレゼンに

スライドの枚数を増やすことによるメリットはもう一つあります。それは、場の空気に合わせて話しやスライドをめくるペースを変えることで、プレゼンに緩急をつけやすいところです。

「相手の反応を見ながら、『ここは共感を感じているからゆっくり溜めて話そう』、『ここは一気に駆け抜けたほうがいいな』などと考えながら進めていきます。聞き手と呼吸を合わせ、コミュニケーションをする。それが『発表』にならないプレゼンのコツです。」

スライドの枚数を増やすことでペースの調節が容易に。

そのためにも、前田さんはプレゼン中、聞き手の表情をしっかり見ます。スライドに目を向けるのは全体の2〜3割程度。オンラインよりもリアルのほうが空気感を掴みやすいことは第1回の記事でも取り上げました。対面コミュニケーションがここでも重要になってくるというわけです。

スライドを投映する
プロジェクターには
信頼ある一台を

スライドを聞き手に大きく提示するために、前田さんが必ず活用しているのがプロジェクターです。2021年3月19日に発売されたカシオの新しい小型プロジェクター FORESIGHT VIEWについて、感想を伺いました。

カシオ・スマートスタイル・プロジェクター FORESIGHT VIEW

「早速使用していますが、コンパクトなのに大変明るいですよね。照明を点けていても見やすい。かつ大画面にできるということでとても好印象です。モバイル型のプロジェクターは数多くありますが、大画面にすると大抵暗くなってしまいます。」

プロジェクターの輝度は大変重要と前田さん。輝度が低いと視認性を確保するため照明を落とさざるを得ませんが、参加者の手元が暗くなりメモが取りにくくなってしまいます。また、相手の表情も見えないので、前田さん自身もプレゼンしにくくなります。

「部屋が明るいと集中力も持続します。また、大画面はリアリティあるプレゼンを可能にします。A5サイズというコンパクトさでこの明るさと大画面を両立させるのはなかなか大変だったのではないでしょうか。」

FORESIGHT VIEWの使用風景。照明を点けたままでも明るく投映できます。

複数の
プロジェクターを使って
会議をよりわかりやすく

前田さんの講演・研修自体は主に会議室などに設置されたプロジェクターを使用するとのことですが、そこにFORESIGHT VIEWを持ち込めば、2台、3台のプロジェクター同時活用が可能になります。

「会議術の研修でも、複数台のプロジェクターを使うことを勧めています。会議がよりわかりやすく、効率的になるからです。」

プロジェクターが複数台あれば、本編のスライドを投映しながらもう一台でアジェンダを映したり、アペンディックスを必要に応じて表示できます。接続しているパソコンを変更したいときも、もう一方にあらかじめつなげておけば、切り替えのタイムラグは発生しません。

プロジェクターの複数台活用で可能性が一段と広がります。

「FORESIGHT VIEWのようなプロジェクターが登場したことで、複数台でのプロジェクター活用をさらにおすすめしやすくなりますね。」

(後編へ続きます)

前田鎌利MAEDA KAMARI

プレゼンテーションクリエイター/書家
株式会社 固 代表取締役/一般社団法人 継未 代表理事 一般社団法人 プレゼンテーション協会 代表理事

1973年福井県生まれ。東京学芸大学卒業後、17年にわたり通信業界に従事。2010年に孫正義社長(現会長)の後継者育成機関であるソフトバンクアカデミア第1期生に選考され、初年度第1位を獲得。孫社長のプレゼン資料づくりも担当。その後、ソフトバンク子会社の社外取締役や、ソフトバンク社内認定講師(プレゼンテーション)として活躍。
2013年12月にソフトバンクを退社、独立。
ソフトバンク、ベネッセ、ジャパネットホールディングス、松竹、Jリーグ、KDDI、日立システムズ、キヤノンなど年間200社を超える企業にて講演・研修を行う。著書「社内プレゼンの資料作成術」「社外プレゼンの資料作成術」「プレゼン資料のデザイン図鑑」(ダイヤモンド社)などは累計30万部を超える。(2021年3月時点)
2018年12月、一般社団法人プレゼンテーション協会を設立、代表理事に就任。
また、書家としてJAXA「こうのとり」、Jリーグ「絶対突破」、Softbank「志高く」、羽田空港 パワーラウンジの常設展示など多くの作品を制作。国内外での書のパフォーマンスを精力的に行い評価も高い。全国に書道塾「継未-TUGUMI-」を展開する。

プレゼンテーション協会HP: https://presen.or.jp/
固HP: https://katamari.co.jp/
継未HP: https://tugumi.or.jp/
書家 前田鎌利HP: https://maeda-kamari.com/

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