前田鎌利
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FORESIGHT VIEW

プレゼンテーションの達人が語る!
予測不能な時代における
これからの“伝わる”プレゼンテーションとは

第3回

“念い”が伝わる
鎌利式プレゼン術
(後編)

プレゼンテーションクリエイターであり、書家としても活躍されている前田鎌利さんと、持ち運べる大画面プロジェクター カシオのFORESIGHT VIEWが、これからの時代に求められるプレゼンテーションをお伝えする全3回連載企画。最終回の鎌利式プレゼン術(後編)では、社内プレゼンのコツについて話を広げます。プレゼン術に加えてプレゼンに臨む心構えや、書家としての活動にも触れながら、「念い」を伝えるとはどういうことなのかについて掘り下げていきます。

社内プレゼンでは
環境に合わせた
最適化が必要

プレゼンはクライアント向けと社内向けの2種類に分けられます。社内のプレゼンにおいては、会社の環境に合わせてカスタマイズすべき3つのポイントがあると前田さん。

「プレゼンの大きな幹は変わりません。しかし、会社ごとにプレゼンで使用するアプリケーションやスライド・書類の形式は違いますよね。見せ方も見やすさ・わかりやすさを考えて調整していきます。これが1つ目のポイントです。」

「2つ目は、組織です。チームや部署で伝える内容やテーマは変わります。営業なら成功事例をわかりやすく。開発ならテクノロジー、経理・財務なら数字など。強調すべきところを変えなくてはいけません。」

「3つ目は上司。皆さんの周りにもいろいろなタイプの上司がいらっしゃると思います。性格も、重視していることも一人ひとり異なります。そこを見極めて内容を調整していかないと、勝ち筋は見えてきません。」

社内プレゼンで
配慮すべき点

①ツール/フォーマット 作成ツール・書式形式 etc.
②組織 各部署で重要視される情報 etc.
③上司 性格・重視していること etc.

環境に応じたカスタマイズが、勝ち筋を作るコツです。

信頼貯金を増やして
長期的な関係を築く

特に、3つ目の「上司」については、プレゼンターとの関係性も影響します。

「決裁者に『この人になら任せても安心だ』と思ってもらえればプレゼンは通りやすくなります。つまり、相手から信頼されていることですね。」

そこで必要となるのが「信頼貯金」。日頃のコミュニケーションを通して信頼を獲得していくのです。社内ではもちろん、クライアントに対しても有効な考え方。プレゼンは単発の提案ではなく、決裁者と長期的に構築していくコミュニケーションと捉えると見方が少し変わるのではないでしょうか。

「ビジネスパーソンは生涯10万時間働くと言います。その10万時間で信頼貯金をどれだけ増やせるか。信頼されればプレゼンは通りやすくなり、大きな仕事を任せてもらえる。やり遂げれば評価が上がります。1回のプレゼンで一喜一憂するのではなく、長い目で見て信頼貯金ができているかどうかをみてください。」

プレゼンスキルと同時に、信頼貯金を増やすことも大切と前田さん。

1年で何個案件を
動かせるかという視点を持つ

さらに、プレゼンは1回通ればいいものではないと前田さんは述べます。

「会社は1年単位で業績と価値が決まります。売り上げを上げるために必要なのは、決裁者の意思決定と、その先にある新しいアクション。1か月で10個決裁が下りれば1年で120個の案件が動きます。」

多くの決裁を勝ち取るためには、決裁者を素早く納得させなくてはなりません。それを実現するのが鎌利式プレゼン。実際、前田さんは自身のプレゼンテクニックで決裁スピードを従来比1.5〜2倍に高めたそうです。

決裁回数は業績に直結

1か月で1個決裁
1か月で1個決裁

多く決裁を得られればそれだけ会社の業績に影響を与えられます。

素早い決裁をサポートする
FORESIGHT VIEW

素早く決裁をとるためにも、プレゼンの準備はさっと行いたいもの。皆さんはプレゼンをする際、プロジェクターのセッティングに手間取ってしまった経験はありませんか? 準備の簡単さについてもFORESIGHT VIEWは合格と前田さんは太鼓判を押します。

「FORESIGHT VIEWならケーブルを挿すなどの動作で起動がスタートし、5秒ほどで投映できるので準備に時間がかかりません。決裁者に好印象を与えられると思います。そういった積み重ねが結果にも影響するのです。」

最短2ステップで簡単準備

1か月で1個決裁

起動後、約5秒で投映開始。

プレゼンも書も、
「念い」を伝える目的は同じ

プレゼンテーションクリエイターとしてノウハウを多くの方に伝える一方、前田さんは書家としても目覚ましい活動をされています。現在、お仕事の5割を占めているとのことで、プレゼンと書の関係についてもお話を伺いました。

「実は、プレゼンも書も、相手に『念い』を伝えるという意味では同じ。ツールが違うだけで、受け手のことを思いやるプロセスはプレゼン術と共通です。」

前田さんは東京学芸大学教育学部 書道科出身。「デバイスが進化してきた今、遠ざかっている『書く』という行為に改めて価値を感じて欲しいですね。手書きって一手間かかりますよね。ですが、手書きでメッセージを受け取った相手にとっては、その一手間をかけてくれたことが嬉しい。「念い」がしっかり伝わります。スマートフォンでは難しいことです。」

プレゼンも、質問にすぐに答えられるようにアペンディックスを用意したり、相手の表情や反応に合わせて進め方に緩急をつけたりと、常に受け手の気持ちを考えて組み立てます。この配慮によりスムーズにコミュニケーションでき、「念い」が伝わるのです。プレゼンと書は根底でつながっています。

書家としての前田さんからも「念い」とは何かを知ることができます。

前田さんは一般社団法人 継未(つぐみ)を2014年に設立。全国5か所にお教室を開き、週に1回1か所ずつ、1か月かけて5か所を回ります。その際、スーツケースの中にいつも入れているのがモバイル型のプロジェクターです。

「以前のモバイルプロジェクターは小さい分輝度が低いのが難点でした。FORESIGHT VIEWなら持ち運びしやすいのに2000ルーメン(JIS規格)と明るく、照明を点けたままでも投映できるので、大変助かっています。」

1か月で1個決裁
中央の専用ケースにFORESIGHT VIEW、専用バッテリー、ACアダプター、ケーブル類など必要なものがすべて収まっています。
1か月で1個決裁
明るいプロジェクターが軽快に持ち運べると大満足の前田さん。

大切な「念い」は、
人から人へと伝わっていく

「お教室では、継未の目的や志を動画にしてプロジェクターで生徒さんに毎回伝えています。繰り返し流すと内容を覚えてくれ、『面白い教室をやっている人がいてね』と他の人におすすめしてくれるんです。いわゆる口コミですね。今、全国で700名いる生徒さんの多くは口コミでご入会くださっています。」

お教室でもFORESIGHT VIEWが活躍。「念い」を伝える重要な役割を担っています。

コンセントの位置が限られているお教室では、バッテリー駆動にも対応するFORESIGHT VIEWはとても便利と前田さん。「イベントの案内も大画面で投映できます。魅力がより伝わりやすく、みなさん参加してみようかなと思ってくれますね」。

1か月で1個決裁
バッテリーでも駆動するので設置場所を選びません。

より多くの人に、
もっと伝わるスキルを

前田さんの活動は、2021年も歩みを止めません。直近では一般社団法人プレゼンテーション協会と福井県が連携。全国高校生プレゼン甲子園実行委員会との共催による『全国高校生プレゼン甲子園』の開催を発表しました。「コロナ禍の先にある未来への提言」をテーマに、全国の高校生からプレゼン動画を募集。全国一位を決定します。
また、福井県内の5,6年生を対象に『ふるさと福井の魅力 プレゼンテーション大会』も開催されます。プレゼンスキルは「未来を掴む」「自己表現する」方法として、年齢を問わずこれからの時代に求められていくものになります。

全国高校生プレゼン甲子園

https://presen.or.jp/presen_koshien/

ふるさと福井の魅力 プレゼンテーション大会

https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/gimu/purezenntaikai/purezenntaikai.html

1か月で1個決裁
『全国高校生プレゼン甲子園』の公式講義動画。使用しているプロジェクターはFORESIGHT VIEWです。

さて、3回にわたり前田鎌利さんにプレゼンの極意について語っていただきました。コミュニケーションの重要性、スライドの作り方、「念い」とは何かといったさまざまなトピックに触れましたが、ご紹介できたのはほんの一部。もっとプレゼンのことを深く知りたい! と思われた方は、ぜひ前田さんの著書も手に取ってみてください。
先が読めない時代だからこそ、自分自身で未来を切り拓くためのスキルを持つことが大事。さっそく明日から実践してみてはいかがでしょうか。

カシオ・スマートスタイル・プロジェクター FORESIGHT VIEW

前田鎌利MAEDA KAMARI

プレゼンテーションクリエイター/書家
株式会社 固 代表取締役/一般社団法人 継未 代表理事 一般社団法人 プレゼンテーション協会 代表理事

1973年福井県生まれ。東京学芸大学卒業後、17年にわたり通信業界に従事。2010年に孫正義社長(現会長)の後継者育成機関であるソフトバンクアカデミア第1期生に選考され、初年度第1位を獲得。孫社長のプレゼン資料づくりも担当。その後、ソフトバンク子会社の社外取締役や、ソフトバンク社内認定講師(プレゼンテーション)として活躍。
2013年12月にソフトバンクを退社、独立。
ソフトバンク、ベネッセ、ジャパネットホールディングス、松竹、Jリーグ、KDDI、日立システムズ、キヤノンなど年間200社を超える企業にて講演・研修を行う。著書「社内プレゼンの資料作成術」「社外プレゼンの資料作成術」「プレゼン資料のデザイン図鑑」(ダイヤモンド社)などは累計30万部を超える。(2021年3月時点) 2018年12月、一般社団法人プレゼンテーション協会を設立、代表理事に就任。
また、書家としてJAXA「こうのとり」、Jリーグ「絶対突破」、Softbank「志高く」、羽田空港 パワーラウンジの常設展示など多くの作品を制作。国内外での書のパフォーマンスを精力的に行い評価も高い。全国に書道塾「継未-TUGUMI-」を展開する。

プレゼンテーション協会HP: https://presen.or.jp/
固HP: https://katamari.co.jp/
継未HP: https://tugumi.or.jp/
書家 前田鎌利HP: https://maeda-kamari.com/

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