Vol.10
商談でプロジェクターを使うメリット・デメリットは?
選び方や設定のポイントも解説
取引が成立するかどうかが決まる商談では、プレゼンの内容だけではなく商談相手への伝え方が非常に重要です。商談の内容によってはプレゼンの質を高めるためにプロジェクターを持ち込むのも一案です。
商談でプロジェクターの使用を検討する際は、そのメリットとデメリットを知っておくことが大切です。そこで今回は、商談でプロジェクターを使用するメリットとデメリットや商談向けのプロジェクターの選び方、設定のポイントなどを詳しくご紹介します。
すでに商談でプロジェクターを使用している方はもちろん、これから使う可能性がある方もぜひ最後までチェックしてください。
プロジェクターのビジネス用とホーム用の違い
プロジェクターは、ビジネス用とホーム用の大きく2つに分類されます。ホーム用のプロジェクターは自宅で使用することが前提なので、据え置き型の大きなサイズのものが頭に浮かびがちです。最近のホーム用のプロジェクターの中には、スピーカーや、無線投映機能が搭載されているビジネス用として使用できるものもありますが、必ずしもビジネスシーンでの利便性に優れているとは言い切れません。
ビジネス用プロジェクターというと、会議室に据え置きされている大型のタイプのものをイメージされる方も多いかもしれません。しかし、最近では、小型で携帯性に優れたビジネス用プロジェクターも続々発売されています。商談やプレゼンといった場面で使用するにあたり、プレゼンテーション資料を見やすく表現できる投映モードや、細かく姿勢を調整できる角度調整機構が搭載されているプロジェクターがほとんどです。ビジネスシーンでの利便性の面で考えるとビジネスニーズ用に設計されたプロジェクターがおすすめです。
ただし、商談で使用しやすいプロジェクターかどうかを判断するために、スペックや機能を事前にチェックしておくことが大切です。
商談でプロジェクターを使うメリット
プロジェクターを使用するメリットといえば、「大画面で資料を説明できるので相手に伝わりやすいこと」が思い浮かぶのではないでしょうか。実は、プロジェクターを使用するメリットはそれだけではありません。メリットを正確に把握することでプロジェクターの必要性を見極められるでしょう。
商談でプロジェクターを使用するメリットは2点あります。
1.参加者の意識を大画面の一点に集中できる
1点目は、聞き手の意識がこちら側に向くということです。
プロジェクターを使用せずに資料の内容を説明すると、資料を読むことに意識を取られてしまいます。その結果、参加者が別々のページを読んでしまうため、意識が分散しやすくなる恐れがあります。
スクリーンに資料を投映すれば、話し手は、聞き手の顔を見ながら説明を進められ、その表情から理解度を確認できます。相手に合わせて話の内容を変えることで、理解度や納得感が高まり、商談やプレゼンの成功率を上げる一助になります。
2.プレゼンのテクニックを最大限に活用できる
2点目は、ジェスチャーや表情も含めた効果的なプレゼンができるということです。
スクリーンに投映した資料を説明する際は、商談の参加者全員がスクリーンか担当者に注目します。そのため、ジェスチャーや表情などを駆使して資料をよりわかりやすく伝えられます。プロジェクターを使用せず紙の資料のみで進める場合は、手元の資料にも目を向けがちなため、担当者のジェスチャーや表情の変化などを確認できません。
また、自身のPC画面上で資料に文字を書き加えたりグラフを表示させたりした際にスクリーンにリアルタイムに表示。臨機応変で効果的な対応が可能です。
プレゼンのテクニックを最大限に活用できれば、商談の成功率が高まるでしょう。
商談でプロジェクターを使うデメリット
商談でプロジェクターを使用すれば、資料の内容がよりわかりやすく魅力的に伝わります。そのため、参加者の理解を促し、商談の場をより充実したものにするには、プロジェクターを使用することがおすすめです。ただし、商談でプロジェクターを使用するデメリットも踏まえたうえで、プロジェクターを使用するかどうか決めることが大切です。
商談でプロジェクターを使用するデメリットは次の2点です。
1.荷物が増える
1点目は、荷物が嵩張ることです。商談でプロジェクターを使用する場合、商談先のプロジェクターを使用することが一般的です。しかし、プロジェクターとパソコンを接続するケーブルはあるのか、パソコンの画面の投映は可能なのかなど、使い慣れていないプロジェクターを使用することには不安も多いでしょう。
やはり、普段から使い慣れているプロジェクターを使うのがベストと言えます。
ただ、自分のプロジェクターを使用する場合、本体に加え、パソコンやタブレットなど資料データが入ったデバイスを持ち運ぶ必要があります。また、商談を行う部屋にスクリーンや白い平坦な壁がない場合は、スクリーンも持参しなければなりません。
このように、荷物が増えることはデメリットと言えるでしょう。ただし、普段から商談にパソコンを持参していた場合は、大きなデメリットには感じないのではないでしょうか。また、プロジェクターは1kg前後~5kg程度の重量のため、軽量タイプのものを選べば持ち運ぶのに苦労しないでしょう。
スクリーンも2~3kgのモバイルタイプを選べば、持ち運びにそれほど苦労することはないはずです。
2.環境によっては使用できない場合がある
2点目はプロジェクターを使用する環境についてです。プロジェクターを使用するには、環境面が重要です。商談でプロジェクターを使う際は、下記の環境が整っていることを確認してください。
- スクリーンを設置できるスペースがある(あるいは白い平坦な壁がある)
- 電源を確保できる(バッテリー駆動の場合は不要)
- プロジェクターを置くスペースがある
- 直射日光や照明など、極端に強い光が差し込まない
一般的な会議室であればプロジェクターを使用できる可能性が高いですが、プロジェクターを設置してプレゼンできるほどのスペースが足りない傾向がある応接室や、周りに人がいるホテルのラウンジなどでは使用することが難しいかもしれません。そのため、プロジェクターを使用したい場合は、商談場所を確認しておく必要があります。
商談で使いやすいプロジェクターの特徴
商談は会議室で行うケースが多いのではないでしょうか。会議室の特徴を踏まえ、商談に使いやすいプロジェクターを選びましょう。会議室での商談に使いやすいプロジェクターの特徴は次のとおりです。
1.2000ルーメンクラス
ルーメンは光の総量のことで、プロジェクターや照明の明るさを示す際に使用します。ルーメンの数値が大きいプロジェクターは、明るい環境でも文字や絵柄を明瞭に投映できます。そのため、光を完全にさえぎることができない環境で使用する場合は、ルーメンの値が大きいプロジェクターを選ぶ必要があります。
会議室の規模にもよりますが、少人数から10人程度の商談で、2000ルーメンクラスのプロジェクターを選びましょう。明るい部屋では、60インチの投映サイズで1640ルーメン以上、80インチで2920ルーメン以上が目安とされているので、2000ルーメンあれば60インチでも文字や絵柄が見えづらくなりません。
ちなみにCASIOの小型プロジェクター「FORESIGHT VIEW」の明るさだと、60インチの大画面でも電気を消さずに資料をはっきり投映できます。
投映サイズと必要な明るさの目安(ルーメン)
出典)TI DLP® technology for laser TV displays
2.準備や片付けが簡単・スピーディーに行える
商談の準備や片付けに時間がかかってお客様を待たせるようなことがあってはいけません。プロジェクターを選ぶ際は、そのあたりの使い勝手に着目しましょう。プロジェクターはスクリーンを見上げるように設置することが多いため、「縦台形補正」は必須。補正自体はほとんどの製品が対応していますが、自動で行ってくれると大変便利です。さらに、設置環境によっては真正面から投映できるとは限りません。斜めから投映した際の歪みを補正するのが「横台形補正」。これらの機能が搭載されているかを確認しましょう。
また、電源を入れてから投映できるまで何十秒と待つことが当たり前だと思っている方も多いのではないでしょうか。これは水銀ランプ方式を採用したプロジェクターの特徴であり、LED光源を搭載したプロジェクターを選ぶことで解決できます。
カシオの小型プロジェクター「FORESIGHT VIEW」 なら、レーザー&LED光源を採用。HDMIケーブルと電源コード(またはバッテリー)を接続するだけで自動電源ON。その後、約5秒で投映を始められます。上記で述べた縦横台形補正機能も備え、スピーディーーな商談が可能です。水銀ランプ方式ではおなじみのクールダウンも不要なので、電源を切ったらすぐに片付けることができます。
3.バッテリー駆動が可能なもの
ビジネス用プロジェクターは、バッテリー駆動が便利でしょう。なぜなら、使用場所でコンセントの差し込み口の場所が遠くても、問題なく使用できるからです。ただし、バッテリーの容量はプロジェクターによって異なるため、事前にチェックしておきましょう。
商談が思いがけず、長時間になる場合もあります。バッテリー切れのリスクを回避するために、搭載バッテリー要量は十分かどうかも確認しましょう。
バッテリーの容量に不安がある製品の場合は、オプション購入で替えのバッテリーがあるのか、市販のモバイルバッテリーは使用できるタイプなのかどうかも前もって把握しておきましょう。
ただし、プロジェクターの電源は基本的にACアダプターです。USB給電にのみ対応したモバイルバッテリーが多いのでご注意ください。
4.スピーカーが内蔵されている
商談で使用する資料に音声入りの動画が含まれている場合は、スピーカー内蔵タイプのプロジェクターを選ぶのも1つの方法です。
プロジェクターは部屋の中心に置くことが多いので、スピーカーを内蔵したプロジェクターを使えば音声が自然に聞こえます。もちろん、スピーカーを内蔵していないプロジェクターでも正しい位置にスピーカーを設置すれば聞こえ方に一切問題ありません。
5.小型で軽量
商談に使用するプロジェクターの前提条件は、小型で軽量であることです。持ち運びが楽なうえに、プロジェクターを置く場所に困りません。また、1日にいくつも取引先を回る場合は、なおのこと軽量のプロジェクターが望ましいでしょう。従来の小型プロジェクターは明るさが十分ではないものが多かったのですが、CASIOの小型プロジェクター「FORESIGHT VIEW」は、「持ち運べる大画面」をキャッチコピーとしており、十分に明るく投映できます。
6.無線接続できる
無線接続ができるプロジェクターは、見た目がスマートです。「見た目をスッキリさせたい」、「少しでも持ち物を減らしたい」場合は、無線接続ができるものを検討してみてはいかがでしょうか。スッキリとした見た目のプロジェクターは、商談相手にも良い印象を与える可能性があります。
まとめ
商談でプロジェクターを使うと、担当者がプレゼンのテクニックを最大限に用いることができるため、商談の成功率アップが期待できます。 その一方で、持ち運びの負担や使用できる環境が限られるといったデメリットもありますが、プロジェクターを使用できる場であるならば、2000 ルーメンクラスでバッテリー駆動タイプ、スピーカー内蔵、無線接続OKの商談に適したプロジェクターを持参しましょう。
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