2010年カシオは、環境や人体に有害な水銀を使わないレーザー&LED光源の開発に成功し、世界初※となる水銀フリープロジェクターを発売。省資源&省エネルギー化などによる環境負荷低減も実現。クリーンな未来へ向けて、確かな歩みを続けています。
※2000ルーメン以上のデータプロジェクターにおいて。カシオ調べ。
今でも、世界中で使われているプロジェクターの多くが水銀ランプを使用しているにもかかわらず、その事実を知らない人は80%以上※。人体をはじめ地球環境への懸念が続いているとも言えます。 ※2021年3月カシオ調べ
神経の発達に影響を与えるメチル水銀は、工場廃液中に含まれ、海に流入して食物連鎖の末に人間や動物が摂取。また、金の採掘に使用した水銀が気化し採掘者が吸引したり、雨水に混じり畑を汚染することもあります。
メチル水銀により引き起こされた公害病が水俣病です。その発症とその被害は広く知れわたり、世界の耳目を集めましたが、水銀汚染は今でも地球規模の問題。途上国では生活を支える仕事として金の採掘などに安価な水銀が用いられています。水銀の使用を減らす、あるいは使わないと強く意識し、対策をしていかなければこの被害がなくなることはありません。
①ブラジル
②タンザニア
③フィリピン
④インドネシア
⑤モンゴル
⑥ベネズエラ
⑦タイ
⑧中国
⑨ベトナム
⑩スロベニア
⑪日本
⑫カナダ
⑬カザフスタン
⑧中国
⑭ニカラグア
⑮カンボジア
世界中で推進されているICT教育において、プロジェクターは教材や発表内容を投映する手段の一つとして重要な役割を担っています。水銀ランププロジェクターの場合、突然のランプ切れなどにより水銀ランプが破裂し、中の水銀が教室内に飛散する可能性があります。
2017年10月、廃棄物処理法の改正に伴い、環境省の指針として水銀廃棄物ガイドラインが制定。事業所から排出される水銀ランプは「水銀廃棄物」に該当し、廃棄の際は通常の産廃措置に加え、適正な保管や処理委託など然るべき措置が必要となります。
水銀を使わない。運ばない。適切に処理する。水銀被害を根絶するため、2017年8月16日、水銀に関する水俣条約が発効され、水銀を使用した製品の製造や輸出入の規制が始まりました。2020年2月現在、締結国は118カ国にものぼります。国際的な施策により、世界は水銀フリーへの大きな一歩を踏み出したのです。
水銀ランプを使用するプロジェクターの場合、その使用に関する注意喚起及び適切な廃棄方法に関する情報提供がなされていること。使用済のランプ又は製品を回収する仕組みなど厳格な基準が示されています。
現在、プロジェクターは「水銀に関する水俣条約」の対象外となっていますが、各メーカーでは半導体を用いる「個体光源」の採用が増加。エコマークでは、固体光源での取得に際して、省資源であること、消費電力が低いことなど、細やかな基準が設定されています。さらに、2019年2月に、環境省が定める「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」の配慮事項に「可能な限り固体光源が使用されていること」と明記されました。
2010年、カシオは世界に先駆け水銀ランプ不使用の「レーザー&LED光源」プロジェクターを世に送り出します。以降、全ラインアップで水銀フリーを達成。次世代プロジェクターのパイオニアとして、優れた環境性能を実現しています
カシオのプロジェクターは有害な水銀を使わない。
だから、クリーン。
2019年に全世界で販売されたすべての水銀ランププロジェクターを半導体光源に変えると、2,000万個以上の水銀ランプを削減することができます(1台につき4回ランプを交換すると想定)。
従来のプロジェクターには、埃の侵入を防ぐためのフィルターが必要でした。 カシオは防塵構造を採用し、フィルターレス。 資源を無駄にせず、輝度低下を抑制するなど優れた機能性をキープします。
カシオのプロジェクターは、消耗品を大幅削減。
だから、クリーン。
レーザー&LED光源は従来の水銀ランププロジェクターと比較して消費電力を約40%カット。低消費電力によりCO2削減にも貢献します。
カシオは、低消費電力で明るい投映を実現。
だから、クリーン。
「レーザー&LED光源」には、環境への配慮はもちろん、経済性や操作性においても、高圧水銀ランプにはないさまざまな長所があります。
これを可能にしたのが、高輝度の青色レーザーと赤色LEDを融合させたカシオ独自の光学エンジンです。高圧水銀ランプ方式や他の半導体光源に比べて少ない消費電力で明るい投映が可能。CO2の削減にも貢献します。廃棄に特別な措置を取らなくてはいけない水銀ランプや埃抑制に必要だったフィルターが不要となり、省資源・ゴミ削減にもつながります。 プロジェクターの次世代基準を確立すべく、独自の進化を続けているのです。