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中食産業が増加するなか、飲食店が取るべき戦略とは?

近年、伸び続けているのが中食産業(なかしょくさんぎょう)。弁当や惣菜など家庭外で調理された食品や、出前やテイクアウトの食品を自宅で食べることやことを指し、新型コロナウイルスの流行の影響で大きくシェアを伸ばしました。

中食産業の成長は今後も続くものと考えられており、外食業にとっては決して看過できないほど大きな存在となっています。このコラムでは、中食産業の定義や動向、課題などを解説するとともに飲食店が取るべき戦略について詳しく解説します。


1中食(なかしょく)とは?

まずは、中食の定義や中食の業種についてみていきましょう。

1-1.外食、内食以外の食事の形態のこと

お惣菜屋やお弁当屋、スーパーやコンビニエンスストアなど、家庭外で調理されたり加工されたりした食品を購入し、自宅で食べることを中食(なかしょく)と言います。また宅配や出前、テイクアウトなどを利用することも中食に該当します。

中食のメリットには、食べたいものを食べたいぶんだけ買えること、家事の負担が減ること、種類が豊富なことなどが挙げられます。

1-2.中食にはどのような業種があるの?

中食産業には具体的に、持ち帰り惣菜や弁当などのテイクアウト専門店、宅配ピザや宅配すしなどの宅配専門店、スーパーやコンビニエンスストアなどがあります。また、百貨店のお惣菜いわゆる「デパ地下」も中食産業の1つに分類されます。

2中食の動向と課題

続いて、昨今の中食の動向と課題についてみていきましょう。

2-1.中食の動向

中食の中核となる全国規模の業界団体、一般社団法人日本惣菜協会が取りまとめた『2022年版 惣菜白書』によれば、2021年の惣菜市場は、新型コロナウイルスによる消費者の行動変化の影響を受けた2020年よりも3%増加し、10兆1,149億円となっています。

また、フランチャイズビジネス情報サイト「フランチャイズWEBリポート」が、中食を利用したことがある男女1239名に対して、新型コロナウイルスの流行をきっかけに中食の利用頻度に変化があったかどうかをアンケートしたところ、「増えた」と答えた人は32.1%、「変わらず利用している」と答えた人は47.4%いました。

そして、新型コロナウイルス収束後も中食産業の1つである「テイクアウト・デリバリーを利用したいですか?」という質問には、90%以上の人が「利用したい」と回答しています。

これらの結果から、中食産業の需要は今後も堅調に伸びていくものと考えられるでしょう。

出典:2022年版 惣菜白書-ダイジェスト版-|一般社団法人日本惣菜協会
出典:【中食の利用傾向調査】増える中食利用、90%以上がコロナ収束後も中食の継続利用を検討|フランチャイズWEBリポート

2-2.中食の課題

中食産業の需要は今後も堅調に伸びていくと考えられる一方で、東京都が18歳以上の都内在住者500人を対象に行ったアンケートによれば、外食・中食を提供する飲食業者に対して希望することに「野菜たっぷりのメニュー」を挙げた人が55.9%もいることから、中食の栄養バランスに不満を感じている消費者が多いことがうかがえます。

先ほど述べた通り、中食には食べたいものを食べたいぶんだけ買えること、家事の負担が減ること、種類が豊富なことなどたくさんのメリットがありますが、やはりヘルシーなメニューが少ないことが欠点と言えるかもしれません。

出典:令和2年度第6回インターネット都政モニターアンケート「都民の食習慣と外食・中食の利用状況」|東京都

3飲食店が取るべき戦略

新型コロナウイルスの影響を受けても利用率が増え続けている中食産業に対抗するために、飲食店ではどのような戦略を取るべきなのでしょうか。

3-1.テイクアウトの開始を検討しよう

フランチャイズビジネス情報サイト「フランチャイズWEBリポート」が行ったアンケートでは、「今後もテイクアウト・デリバリーを利用したい」と答えた人が90%以上もいたことから、飲食店においてもテイクアウトをはじめたほうがよいものと考えられます。

ちなみに、株式会社リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が行ったアンケートによれば、「外食店からのテイクアウト」でよく利用されるメニューは次の通りです。

【「外食店からのテイクアウト」メニューランキング】
1位:ハンバーガー・サンドイッチ・パン類
2位:カレー・牛丼
3位:焼き鳥・鶏のから揚げ・フライドチキン
4位:寿司・海鮮料理・海鮮丼
5位:ハンバーグ・ステーキ

テイクアウトされた料理は、オフィスなど自宅以外の場所で食べられるケースも多く、ワンハンドで食べられるハンバーガーやサンドイッチ、ワンプレートで済むカレーや牛丼、海鮮丼などが人気を集めているのかもしれません。

なお、こちらのページでは飲食店でよく売れるテイクアウトメニューについて詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてみてください。

飲食店でよく売れるテイクアウトメニューとは?
出典:外食店からのテイクアウトについての調査レポート(2020年9月調査)|ホットペッパーグルメ外食総研

3-2.飲食店がテイクアウトをはじめる際の注意点

ただし、飲食店がテイクアウトをはじめる際は以下の点に注意が必要です。

ルールを確認しておこう
基本的には、開業時に取得した「飲食店営業許可」があればOKですが、テイクアウトメニューの中にケーキやアイスクリーム、ハムやベーコンが含まれている場合は、別の許可を受けなければなりません。あらかじめ管轄の保健所に確認しておきましょう。

衛生管理を徹底しよう
テイクアウトでは、飲食店が調理した料理をお客様が食べるまでの時間が長く、特に気温の高い季節においては、食中毒の危険が高まります。

こまめな手洗いはもちろん、厚生労働省が公開している「テイクアウト・デリバリーにおける食中毒予防」のチェック項目を参照し、衛生管理につとめましょう。

また、キャッシュレス決済の導入によって不特定多数の人の手に触れて流通する現金の受け渡しの回数を減らすなど、飲食店のスタッフとお客様が接触する機会を減らすことも1つの方法です。

食中毒だけでなく、新型コロナウイルスや季節性インフルエンザの感染予防対策としても有用と言えるでしょう。

出典:テイクアウト・デリバリーにおける食中毒予防|厚生労働省

適切な容器で提供しよう
汁気が多いテイクアウトメニューでは、お客様が持ち帰っている途中に漏れたり、こぼれたりすることも考えられるため、メニューにあわせた適切な容器を使うのもポイントになります。

また、昨今、世界的に脱プラスチックの動きが広がっているのも見逃せません。

消費者庁の『令和2年版消費者白書』によれば、ほとんどの消費者が「お弁当で使う使い捨て小分け用容器や飾り」を「過剰」だと思っていることがわかっています。テイクアウトメニューの容器には、なるべく環境に配慮したものを採用したほうがよいかもしれません

出典:令和2年版消費者白書|消費者庁

栄養バランスに配慮しよう
厚生労働省の『日本人の食事摂取基準(2020年度版)』によれば、成人の1日あたりのナトリウム(食塩相当量)摂取量は6g未満が望ましいとされています。

しかし、中食メニューの代表例とも言えるコンビニ弁当の食塩相当量は平均4.5gで、食べ合わせを考えると、あっという間に6gを超えてしまいかねません。

また、先ほど紹介した東京都のアンケートでは、外食・中食を提供する事業者に対して「野菜たっぷりのメニュー」を希望している人が多いこともわかっています。

テイクアウトではハンバーガーやフライドチキンなど、比較的カロリーが高いメニューが人気ですが、栄養バランスに配慮することが他店との差別化となり、常連のお客様が増える可能性もあります。

出典:日本人の食事摂取基準(2020年度版)|厚生労働省

4まとめ

本コラムでは、中食産業の増加に伴い飲食店が取るべき戦略について解説しました。中食に対抗するべくテイクアウトをはじめよう! と考えている飲食店経営者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

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2023年3月

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