ミーティングでの映像活用で
「考えてプレーする力」を醸成。
強豪・ハンドボール部を
“自ら思考する集団”へと昇華。
大同大学 男子ハンドボール部
導入機種:CX-F1-NB-SET
大同町周辺地域は、社会人の大同特殊鋼と学生の大同大学と強豪チームが同居する国内でも随一のハンドボールが盛んなエリア。そんな地域において、競技普及に多大なる貢献を果たしたのが大同大学男子ハンドボール部の佐藤壮一郎監督です。自主性や戦術思考力が重視されるハンドボールという競技において、佐藤監督は「考えてプレーする力」を重視。チームを“自ら思考する集団”に育て上げるために、FORESIGHT VIEWを導入しました。チーム戦術を確認する映像ミーティングなど、視覚的な情報共有の取り組みを実践することで悲願の日本一を目指しています。
映像ミーティングの機会増によって、選手たちの「考えてプレーする力」が向上
- 全国制覇を目指す強いチーム作りのためには、選手たちの「考えてプレーする力」の向上が大切。試合の録画映像、練習でのプレー映像などをチーム全員で見ることにより、客観的な視点で確認し改善点を考えられるため、映像を使ったミーティングを実施していた。しかし、従来のプロジェクターだと「持ち運びしづらく、使う場所が限定される」「使うまでに時間がかかる、準備が面倒」などの課題が散見された。
- 小型・軽量のFORESIGHT VIEW の導入によって、体育館の壁に投映したり、遠征先に持ち運んだりするなど場所を選ばず手軽に映像を使ったミーティングの実施が可能に。その結果、ミーティングの機会が増加。練習や戦術における自身やチームの課題が発見でき、「考えてプレーする力」の向上につながった。
大同大学 男子ハンドボール部
所在地:愛知県名古屋市南区滝春町10番地3
URL:https://daidohp.jimdofree.com/
現役時代は大同特殊鋼ハンドボール部フェニックスに所属し、日本代表でもプレーした佐藤監督。引退後は指導者として男子日本代表コーチ、U-24、U-21男子日本代表監督を務め、現在は大同大学で教授として勤務し、ハンドボール部をゼロから立ち上げ、監督として学生たちを指導しています。佐藤監督の部活での指導方針は、「考えてプレーする力」を養わせること。FORESIGHT VIEWを活用した映像ミーティングを取り入れることで、戦術の立案・実行・分析・修正というPDCA(Plan・Do・Check・Action)サイクルを実践させています。“自ら思考する集団”という高度なチーム作りに、日々励んでいます。
コート上での判断力・思考力を養うには、
自らを客観的に分析できる映像が重要
全学年で47人の選手たちがプレーする大同大学男子ハンドボール部。週に6日練習し、リーグ戦時は毎週末に試合を行い、練習のない月曜日はミーティングだけ実施するのが部の基本スケジュールです。大同大学男子ハンドボール部では、この月曜日のミーティングの時間を重視しています。
佐藤監督は、「考えたことを口に出して相手に伝えるアウトプットこそが、選手の成長にとって重要」と語ります。だからこそ、ミーティングなど選手間のコミュニケーションは不可欠です。その考え方は、佐藤監督の現役時代の経験に基づいています。
「私が高校生の時のハンドボール部には、指導してくれるコーチがいませんでした。練習メニューも、試合の戦術も誰かが教えてくれるわけではありません。そういう環境だったこともあり、“自分たちで考えることが当たり前”だったんですよね。さらに、大学、日本代表とステージが上がるにつれて、相手のレベルも高くなります。身長が2メートルもある外国人選手と試合をする際は、教えてもらった知識だけでは通用しません。
だからこそ、相手の動きに注目し、“相手の弱点はどこなのか”“右側のディフェンスが弱いのでそこを狙おう”など考えてプレーする必要があったんですよ。つまり、コート上では自らの判断力・思考力が戦局を打開するのです。考えずにプレーしても、勝つことは難しかったと思います。」(佐藤監督)
どうすれば勝てるのか――それを考え、追求するうえで映像の活用は不可欠だと佐藤監督は言います。
「選手は自分のプレーに対して主観的になりがちで、どうしても美化してしまう傾向にあります。監督、コーチから改善点の指摘をされても、自身の認識とのギャップがあるときちんと理解できないことがあるんですよね。選手が見えていないことも多々あるので、客観的な視点で自身のプレーを確認してもらうためにも映像を活用しています。そうすることで、選手自身が指摘内容を納得しやすくなるのです。」(佐藤監督)
選手時代の自身の経験を糧に、指導する学生たちにも「考えてプレーする力」の重要性を説く佐藤監督。映像を活用することで自身のプレーを客観的に捉え、さらには考えを自らアウトプットして、コミュニケーションを図る。そんなチームを理想としています。
場所を問わないミーティングを可能にした
FORESIGHT VIEW
ミーティングで映像確認をする際に便利なのが、大画面で映像を投映できるプロジェクターです。1つの画面をメンバーと一緒に確認することは、客観的なプレーの把握とともに、意思疎通や情報共有といったチームが強くなるための要素が含まれていると佐藤監督は熱弁します。
「意思疎通や情報共有は、スポーツにおいてすごく重要な文化ですが、それは大所帯になればなるほど、難しくなります。攻め方や守り方の共通認識がなく、それぞれがバラバラの状態で試合に臨むとチーム力は半減します。みんなが同じ方向に進むためには、同じ場所で同じ映像を見て同じ考えを共有することが大切です。そのためにも、プロジェクターは有効なツールだと言えます。」(佐藤監督)
自身の「技術」に対して、その技術を試合でどう使うのかを考えるのが「戦術」だと佐藤監督は考えます。だからこそ、各メンバーが戦術への理解度を深め、考えを活発に意見交換できる“自ら思考する集団”へと変貌することが強いチーム作りには欠かせません。チームとしてどのように攻撃を組み立てたいのか、いかに連携してピンチを防ぎきるのかなどの考え方を共有する――。そのためには、話し合うだけではなく、プロジェクターを使って思考の共通認識を持つことが重要になるでしょう。
佐藤監督はFORESIGHT VIEWを、大学はもちろん、遠征先などさまざまなシーンで活用しています。その特長は、小型・軽量であること。大きさはA5サイズ、質量は約1.1kgと、JIS X 6911準拠で2000ルーメンのプロジェクターとしては世界最小・最軽量です。
「持ち運びが非常に楽で、バッテリーもあるから電源を気にしなくてもいい。遠征先のホテルでスクリーンがなくても白い壁があればパッと映せるし、本当に助かります。」(佐藤監督)
以前は、学校内では液晶モニターを使ってミーティングを行っていました。しかし、ちょっと場所を移動するだけでも大変な大きさ。配線も一緒に動かさなければならず、コンセントの位置も気にしなくてはならないなど大変面倒でした。遠征時には、大型のプロジェクターを持ち運んで対応。本体はもちろん、投映するためのスクリーンも大きく重かったそうです。そういった苦労も、FORESIGHT VIEWならありません。
「福岡の遠征にはフェリーを利用したのですが、今までのプロジェクターなら荷物が多くて大変です。FORESIGHT VIEWであれば、カバンにすっと入れるだけで持ち歩けるのは本当に楽ですよね。今荷物運び係となっている下級生は本当にラッキーだと思います(笑)。」(佐藤監督)
遠征先では、映像を活用したミーティングに必要な会議室が借りられないこともあります。FORESIGHT VIEWなら、試合会場のロッカールームでも使えるので、場所を選ばずに意見交換やアウトプットの機会を創出してくれることでも部内で重宝されているようです。
ポイントは「正解を教えすぎないこと」
考えさせ、自らの答えを引き出す指導を
佐藤監督は、チーム戦術や各選手のプレーに関して映像ミーティングを駆使して、細かく指導しています。試合の振り返りや相手チームの試合の映像を見ながら、ポイントとなる部分で映像を止め、選手たちに判断や対応について質問。発表させながら、監督が映像内に線を引いて解説。時には体を動かしてシミュレーションをしながら選手たちに考えさせます。
PDCAを回すため、ミーティングは試合の前後で行います。まず、試合前に相手のプレーを映像で確認。チーム内で認識を共有して試合に臨みます。次にその試合を映像に収め、プレーをチェック。プレー内容に対して意見を出し合って改善点を踏まえ、さらに練習に励みます。それを繰り返し行うことで、考えてプレーする力が自然と養われます。映像を活用し、考えさせることで自らの力で答えを見出す習慣を身につけることを大切にしているのです。
また、佐藤監督は学生たちにハンドボールを指導する一方で、ジュニア向けのスポーツ体験交流イベントにも協力・参加しています。大同町を今以上にハンドボール(スポーツ)の盛んな町にすべく幅広い活動を積極的に行っています。
小・中・高校生などを対象とするスポーツ指導者の方々へ向けたアドバイスを伺うと、佐藤監督は「教えすぎない。一生懸命になりすぎないことですね」と回答。「答えを教えてあげるのは簡単。でも、教えてしまうと、自分で考えなくなってしまうんですよ。監督がいないと何もできない選手になってしまいます。それだと先は望めません。自立した、自ら考えることができる選手を育てるためにも、FORESIGHT VIEWのようなツールを使って子どもたち自らに考えさせ、自分なりの正解を引き出させてあげることが必要です。」(佐藤監督)
最後に佐藤監督は、大同大学男子ハンドボール部を率いるうえでの3つの夢を教えてくれました。
「チームが学生日本一になること、チームから日本代表選手を送り出すこと。そして、チームで人間力を高めて社会で活躍する人材を輩出することの3つを夢として掲げています。FORESIGHT VIEWという便利なプロジェクターの活用を通して、3つの夢をすべて叶えられればと願っています。」(佐藤監督)
2022年東海学生ハンドボール春季リーグ戦で見事に優勝を果たした大同大学男子ハンドボール部。FORESIGHT VIEWを活用したミーティングの効果が早速出ているのかもしれません。今のまま成長を続ければ、悲願の日本一も決して夢ではありません。
さまざまな場所での映像ミーティングを可能にするFORESIGHT VIEWは、今後も大同大学男子ハンドボール部を支え続けます。