ビジネスコラム

Vol.8
【外回り営業の必需品】
コロナ時代における営業プレゼンのマストアイテムとは

新型コロナの影響により、ビジネスの場は大きな変革期を迎えています。リモートワークや時差出勤、オンライン会議などが定着しつつあり、これまでの常識が変化しています。

その変化は、商談や営業にも大きな影響を及ぼしています。特に「業務効率化」「ペーパーレス化」などはコロナ渦によって一気に加速しました。さらに新たなツールやデバイスの登場により、無駄をなくし、効率よく、分かりやすく、を追求する流れが強まっています。

そこで今回は、これからの外回り営業の方が押さえておくべき、新しい考え方と、対面プレゼン時に持っておきたい営業の必需品・マストアイテムをご紹介します。

コロナ渦で対面プレゼンの実施頻度は?

対面商談を主流とする割合は「77%」

まず初めに、コロナ禍における「対面プレゼン」の実施頻度の変化をみてみましょう。

コロナ渦でオンライン化が加速したことにより、非対面プレゼンが容易になったのは明らかです。では、直接対面してプレゼンする機会は減ったのでしょうか?

2021年5月にアンケートを実施し、この半年間の商談や外部プレゼンについて、対面で実施した頻度とオンラインで実施した頻度を比較したところ、実に77%が「対面主流」と回答しました。企業規模にもよりますが、コロナ長期定着でも対面商談のニーズは相変わらず高い傾向にあることが分かりました。

対面・非対面商談の実施頻度の比較

対面・非対面商談の実施頻度の比較
調査方法:インターネットリサーチ/調査時期:2021年05月/
調査対象:ビジネスパーソン(外勤営業職)/回答者数:n=378
グラフはピンチアウトして拡大することができます。

とはいえ、多くの企業は「オンライン」と「対面」の両方を相手や状況に応じて使い分ける仕組みを導入しました。コロナ定着に伴って、企業やビジネスパーソンはお客様側のニーズや環境に合わせて、商談の手段、形態、利用するツール、会場等を調整する必要があるということです。

これまでとは違うと「新しい考え」を持つことが大事

コロナ時代では、今までの常識にとらわれない新しい考えを持つことが大事です。新型コロナが生み出した新しい常識は、今後「ニューノーマル」として引き継がれるというのが世界共通の見方です。

お客様先での営業プレゼンにおいても、今までの常識にとらわれない、次にご説明するような考えを持つことが重要です。

貴重な対面プレゼンの機会を生かす

これまで、対面プレゼンは営業活動においてごく当たり前のことでしたが、コロナ禍の今、貴重な機会になりました。お客様と同じ空間にいて直接商談できるそのチャンスを生かし、成約率を上げるべきです。

そのためには、資料作成・当日の進行・時間配分など、事前準備に十分時間をかけてプレゼンに臨むことが大事です。

(Vol.2参照:コロナ禍だからこそ少ない訪問のチャンスをものにしたい! 成果につながる対面商談を目指して)

接触に敏感になるからこそペーパーレスの商談

コロナ禍での新しい常識の最たるものは、「接触」から「非接触」への移行ではないでしょうか。物を触ることへの抵抗感が生まれ、ビジネスシーンでもこれまで当たり前だった紙媒体を使っての商談が見直されるきっかけとなっています。紙商談のデメリットは接触への抵抗感だけでなく、次のようなことも考えられます。

  • 配られた紙に目線が集中してしまう
  • 静止画のみのプレゼンで動きに乏しい
  • 必要な情報が見つけにくい
  • 小さな字で見えづらい など

このような紙商談のデメリットは、商談現場における提案内容の【デジタル化】で解消できます。提案内容をデジタル化すれば、静止画だけでなく動画でも提案することができるようになります。また、デジタルデータであれば、文字や図のズームアップも可能になり、お客様の理解を促進させる工夫が容易になります。

無駄を省き、そのうえで伝えたいことにフォーカスするという営業の効率化が一層進むでしょう。

コロナ時代における外回りプレゼンのマストアイテム

ここからはコロナ時代における外回りプレゼンの必需品とも言えるアイテムを紹介します。

軽量ノートパソコン

すでにお持ちの方も多いと思いますが、軽量ノートパソコンは外回りプレゼンには欠かせないアイテムの一つです。スマートフォンやタブレットでもメール・チャットといったコミュニケーション業務のほとんどをこなせますが、複雑な資料作成などはパソコンを使った方が断然効率的になります。

持ち運べるプロジェクター

持ち運び可能なプロジェクターがあると、お客様先でのプレゼンのクオリティが格段にアップします。大画面でプレゼンできるプロジェクターのメリットは大きく分けて二つあります。

  1. ①大画面を用いることで、参加者の意識を一点に集中させられる。その結果、参加者全員による議論が可能となり、プレゼンの場で結論が出やすくなる。
  2. ②扱う情報がより複雑で高度になるほど、大きくて明るい画面がもたらす「分かりやすさ」や「インパクト」が高まり、対面商談がより効果的になる。

ただし、大画面プロジェクターには次のような問題点があります。

  • お客様先の設備環境が分からない。会議室であってもプロジェクターは常設設備ではない可能性が高い。
  • 接続するパソコンとの相性やケーブルの接触不良などが原因で接続がうまくいかないことがある。
  • 一般的なプロジェクターは大きくて重いため、荷物が大きくなり持ち運びに向かない。
  • プロジェクターの設置や片付けに時間がかかる。
など

その解決策としておすすめなのが「小型プロジェクター」です。小型プロジェクターであれば持ち運びが可能で、設置や片付けに時間を要しません。また非接触で何ら遜色なく効果的なプレゼンができることもメリットです。さらに普段から使い慣れているパソコンや小型プロジェクター、接続ケーブルを持ち込むことで、接続できないといったトラブルを回避することができ、結果として無駄な時間を省き商談時間を有効活用できます。

対面・オンラインの同時進行があるハイブリッドな商談の場合でも、シームレス(継ぎ目のない)対応が可能な小型プロジェクターは重宝します。

さらに、小型プロジェクターの中でもバッテリー駆動タイプがおすすめです。訪問先でプロジェクターを使用する場合の困りごとは「セッティングに時間がかかる」「コンセントが遠くてプロジェクターが使えない」「OAタップを用意してもらう配慮が必要」などでした。これではせっかくのプレゼンの機会が台無しです。しかし、バッテリー駆動に対応していれば、コンセントの位置を気にすることはありません。プロジェクターのセッティング時間を短縮、スムーズに起動・利用でき、スマートなプレゼンが可能になります。

小型プロジェクターの中でもカシオがおすすめしたいのが、2021年3月に発売された小型プロジェクター「FORESIGHT VIEW」です。この小型プロジェクターは「持ち運べる大画面」をコンセプトに、本体はA5サイズで質量は約1.1㎏の小型プロジェクターとしてはクラス最小・最軽量を実現。

※2021年1月11日時点。JIS X 6911準拠で明るさ2000ルーメン以上のプロジェクターとして。カシオ調べ。

FORESIGHT VIEWの主な特長は以下の通りです。

  • 持ち運べるA5サイズで約1.1Kg
  • 2000ルーメン(JIS規格)の明るさ
  • 専用バッテリーで駆動
  • 最短2ステップで自動電源ON、約5秒で投映開始
  • 縦横台形補正
  • 無段階角度調整
  • カシオ史上最小の騒音レベル

オンライン商談での成功率を高める強い味方になってくれること間違いなしです!

モバイルバッテリー

電源がない場所でも充電できるモバイルバッテリーは、外回りプレゼンには欠かせません。スマートフォンやタブレットなど外回り営業の必需品であるデジタルデバイスは、常に電気を必要とするため、モバイルバッテリーも必携品です。

ただし、対面プレゼンの機会が貴重となるコロナ禍においては、さらにその必要性は増します。せっかくの対面プレゼンを、バッテリー切れで中断しないためにも、大容量のモバイルバッテリーを持つことをおすすめします。

アルコール除菌スプレーや除菌シート

アルコール除菌スプレーやアルコール除菌シートは、外回りの営業の方でなくても必需品ですが、お客様先に持ち込んだパソコンやモバイルディスプレイ等、さまざまな人が触れる可能性がある物には、上記のような除菌グッズを使って除菌しましょう。

予備のマスク

自分のマスクが汚れてしまったり、ゴムが切れてしまった場合などを想定し、2~5枚ほど予備のマスクを持っておきましょう。

その他、あると便利なグッズ

上で説明したアイテムのほかにも、外回り営業で持ち歩くと便利なものをいくつか紹介します。

Pocket Wi-Fi(もしくはモバイル端末のテザリング機能)

持ち運び可能なモバイル型のポケットWi-Fiはインターネット接続時にあると便利です。ポケットWi-Fiが準備できない時はスマートフォンなどモバイル端末とスムーズにテザリングできるよう、事前に手順や設定方法を押さえておきましょう。

PC接続用ケーブル(VGA、HDML、Type-Cなど)/変換アダプタ

お客様先のプロジェクターやモニターがある場合でも、自分のパソコンと接続するケーブルの形状が合わない場合、折角準備したプレゼンが台無しに、といった経験があるのではないでしょうか。これを回避するため、自分のパソコンの映像インターフェースに応じた、VGAとHDMIの変換アダプタはマストアイテムです。同行者やお客様のパソコンからのプレゼンにも備えて、予備の変換アダプタがあれば重宝します。

モバイルディスプレイ

お客様先でスクリーンがなく、プロジェクターの映像を投映できない場合も、モバイルディスプレイがあれば、パソコン操作をしながらミラーリングでお客様に画面を見せることができます。大きさはノートパソコンの画面とほぼ同じサイズ(15インチ前後)がおすすめです。これであれば持ち運びにも苦労しませんし、お客様もストレスなく見ることができます。

まとめ

営業は臨機応変さが求められている

営業での対面ニーズはコロナ禍の現在でも引き続き高い傾向にあります。しかしリモートをはじめとするさまざまな非対面コミュニケーションによるアプローチが増えてきたのも事実です。特にオンラインでの営業や商談、各種コミュニケーションツールの活用など、ビジネスシーンにおけるデジタル化はより加速したと言えるでしょう。
デジタル・アナログに関わらず、商談の根底にあるものは人と人とのつながりであることに変わりはありません。ですが、その人とのつかながりを阻害せず、より円滑に営業活動を推進するために、小型プロジェクターをはじめとする新たなアイテムやツールを使いこなすし、お客様のニーズにあわせて臨機応変に商談を進めることが、今、営業に求められているスキルと言えるのではないでしょうか。

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