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コラム

食肉卸業・食肉加工業で受発注システムを導入するメリットとは?
事例を交えて解説

2024.11.29|最終更新日:2024.11.29

食肉卸売業・食肉加工業などの業界では、長年、電話やFAXによる受発注が主流でした。しかし、急速にデジタル化が進む中で、業務効率化とヒューマンエラーの削減を目指し、受発注システムの導入が進んでいます。

このコラムでは、食肉業界ならではの課題と共に、受発注システムを導入することで得られる具体的なメリットについて事例を交えて詳しく紹介します。

目次

  1. 1.食肉卸業・食肉加工業で受発注システムが必要な理由
  2. 1-1. 食肉業界特有の課題
  3. 1-2. 従来の受注方法の限界
  4. 2.食肉業者が受発注システムを導入する4つのメリット
  5. 2-1. 受注の効率化
  6. 2-2. 在庫管理・品質管理の向上
  7. 2-3. 顧客満足度向上・顧客との信頼関係の強化
  8. 2-4. コスト削減
  9. 3.受発注システム選定のポイント
  10. 3-1. 食肉業界に適応しているか
  11. 3-2. 得意先がスムーズに利用できるか
  12. 3-3. 費用対効果と使いやすさ
  13. 4.食肉業界の受発注システム導入事例
  14. 4-1. 【事例1】受注業務の短縮や負担軽減に成功!(有限会社 スリーコード)
  15. 4-2. 【事例2】完全DX化でヒューマンエラーを削減!(有限会社 喜多芳憲商店)
  16. 5.まとめ

1.食肉卸業・食肉加工業で受発注システムが必要な理由

食肉卸業や食肉加工業における受発注業務は、生鮮品を取り扱うことから在庫管理がシビアになりがちです。ここでは、業界特有の課題を整理し、従来の受注方法の限界について解説します。

1-1.食肉業界特有の課題

食肉業界では生鮮品を扱います。そのため、以下のような課題があります。

  • 毎日注文が発生する
  • 在庫管理が煩雑
  • 商品によっては指示書が必要

食肉は生鮮品で期限が短く、基本的に毎日注文が入ります。しかも、仕入れや出荷でミスが発生すると廃棄ロスや納品の遅延に直結します。特に繁忙期には、得意先からの発注にタイムリーに応えながら在庫の調整をする必要があるため、管理が難しくなります。

また、肉の種類や部位が多く、部位によって取扱単位が「重さ」や「個数」など異なるほか、加工や小分けする必要がある商品の場合は指示書を作成する必要もあるため、従業員の負担になりがちでした。

これらの課題は、受発注システムを導入することで改善可能です。在庫状況をリアルタイムに管理することで無駄をなくせるほか、受発注システムに「加工」「小分け」などの情報を入れることで、指示書の作成も不要になります。

1-2.従来の受注方法の限界

食品業界では長らくアナログな手段での受注が行われてきました。電話やFAXは多くの人が慣れている一方、業務効率の面で以下のような課題を抱えています。

  • 電話対応に時間がかかる
  • 留守電の書き起こしが大変
  • ヒューマンエラーが起こりやすい
  • 受注情報の管理が難しい

電話でのやり取りは、注文内容の確認や記録に時間がかかります。特に注文が集中する時間帯は電話に付きっきりになることも少なくなく、業務全体の効率が低下します。

また、営業時間外に録音された留守電の聞き起こしも頭の痛い問題です。飲食店が営業終了後に電話注文しようとすると、どうしても留守電への録音となり、聞き取りに時間がかかっていました。

ミスも付きものです。電話や留守電は聞き間違いや聞き漏れが起こりやすく、FAXは誤送信や用紙を紛失するリスクがあります。FAXの誤送信は、得意先から連絡があるまで気付けないため、リカバリーが難しいトラブルです。

受注管理を紙やファイルを使って行っている場合、必要なデータを探すのに時間がかかります。全体の業務フローが非効率的になるばかりでなく、経営判断に必要な経営状況の把握がしづらい課題もあります。

2.食肉業者が受発注システムを導入する4つのメリット

受発注システムの導入は、業務効率の向上やヒューマンエラーの削減、さらに得意先からの信頼性アップにも寄与します。具体的な4つのメリットを詳しく解説します。

2-1.受注の効率化・ヒューマンエラーの削減

電話やFAXで行う受注対応は、確認や記録に多くの時間を取られます。また、営業時間外に留守電に録音された注文を書き起こす作業もありました。しかし、受発注システムを導入すると、注文は24時間データで受信できます。聞き間違いや誤送信が起こらなくなり、留守電の書き起こしも必要ありません。

飲食店は営業時間中に連絡がつかないケースが多く、それも卸売業者にとって悩みの種でした。しかし、受発注システムであれば「FAXが読み取れない」といった不明瞭な注文はなくなるため、確認のために連絡する手間そのものをなくせます。

さらに、食肉業界の場合、これまで必要だった加工指示書をなくすこともできます。得意先が注文する際に「加工」「小分け」などの指示を入力することで、指示を間違えることも減り、誤った加工による食材廃棄も削減できるでしょう。

2-2.在庫管理・品質管理の向上

販売管理システムと連携できる受発注システムを利用することで、受注・出荷の情報と在庫データが連携できます。これにより、最新の在庫状況を把握することが容易になり、過剰在庫や欠品のリスクを減らせます。

さらに、システムによっては賞味期限やロット番号など、食品特有の管理項目の記録も可能になります。品質に関するトラブルを未然に防ぐ対策を行うことで、得意先への好印象にもつながります。

2-3.顧客満足度向上・顧客との信頼関係の強化

得意先が受発注システムを利用すれば、パソコンやスマートフォン、タブレットなどから好きなときに簡単に注文できるようになります。

飲食店は朝から仕込みを始めて、昼から夜にかけて営業していることが多く、しかも手が離せない状況も多い仕事です。そのため、電話対応などの手間が省けることは、顧客にとっての利便性向上にもつながります。

また、受発注システムでは受注内容の確認ができるため、過去の注文を振り返ることも簡単です。以前注文したものをわざわざ電話で確認する必要もなくなります。こうした使いやすさは顧客満足度の向上に寄与し、信頼関係を築く土台になるでしょう。

2-4.コスト削減

受発注業務のデジタル化により、得意先に配る注文書やFAX用紙が不要になり、印刷代や用紙代がかからなくなります。ペーパーレス化により保管場所も不要になるため、倉庫を借りる費用もカットできるでしょう。

また、ペーパーレス化によって業務を効率化することで、残業時間の短縮も可能になるでしょう。受発注システムの導入は、消耗品費や人件費の削減にもつながるのです。

3.受発注システム選定のポイント

受発注システムを選ぶ際は、自社の業務や得意先のニーズに合ったものを見極めることが重要です。ここでは、選定時に確認すべき三つのポイントを解説します。

3-1.食肉業界に適応しているか

まずは、受発注システムが食肉業界に適応できるかをチェックしましょう。重量、個数の両単位に対応できるか、注文時に「加工」や「小分け」などの情報を書き込めるか、得意先ごとに表示するメニューを変更できるかなど、必要な機能が備わっていることを確認しましょう。

もし、食肉業界、食品業界での導入実績が豊富な受発注システムがあれば、業界特有の課題や運用上のニーズに対応できる可能性が高くなります。他社の事例や実績を確認し、信頼できるシステムを選びましょう。

3-2.得意先がスムーズに利用できるか

受発注システムの導入を成功させるためには、得意先がスムーズに利用できることも重要です。インターフェースがわかりやすく、パソコンやスマートフォンなど多様なデバイスに対応できれば、得意先が導入するハードルが下がります。

特に、デジタル化に慣れていない得意先が多い場合はシンプルなシステムが適しているでしょう。さらに、得意先がよく注文する商品を先頭に配置できるなど、柔軟なカスタマイズ機能を備えているシステムであれば、より得意先の負担を減らせます。

3-3.費用対効果と使いやすさ

受発注システムの導入には、初期費用や月額料金が必要です。しかし、単に安価なシステムを選ぶのではなく、業務効率化により削減できるコストを考慮して検討することが大切です。

例えば、新規得意先や新商品の追加などが簡単にできる使いやすいシステムであれば、社員の教育コストも下がります。パソコン操作が得意でない社員でも短時間で使えるようになれば、費用対効果がアップします。

また、既存の販売管理システムと連携できることも重要です。データ連携できれば手入力の必要がなくなるため、業務が効率化されヒューマンエラーも大幅に減らせます。

4.食肉業界の受発注システム導入事例

受発注システム導入による具体的な効果を、2社の事例から見ていきましょう。いずれも業務効率化と従業員の負担軽減に成功しています。

4-1.【事例1】受注業務の短縮や負担軽減に成功!(有限会社 スリーコード)

札幌市のスリーコードは、約450件の飲食店と取引を展開している食肉卸売業者。これまで電話やFAXが主流だった受注業務において、カシオの「BC受発注」を導入しました。

従来は留守電の聞き取りに多大な時間を使っており、LINEでの個人的な注文対応も課題でしたが、「BC受発注」を導入したことで業務効率が大幅に改善しました。一注文あたり3~4分の時間短縮を実現し、得意先からも「スマホで簡単に発注できる」と好意的に受け入れられています。

さらに、受注データの自動取り込みなどを活用することで、受注業務にかかる時間を短縮。従業員の負担軽減も実感できていると言います。

有限会社 スリーコード様の事例はこちら〉

4-2.【事例2】完全DX化でヒューマンエラーを削減!(有限会社 喜多芳憲商店)

喜多芳憲商店は、飲食業を中心に約300件の得意先を持つ鶏肉卸売業者。従来は電話やFAXでの受注が中心でしたが、カシオの「BC受発注」の導入をきっかけにDX化を実現しました。

留守番電話の聞き取りや、FAX対応がなくなったことで、受注業務にかかっていた時間を1~2時間削減。聞き取りなどのミスがなくなったことで業務効率がアップし、従業員の負担も軽減されたといいます。

さらに、得意先の発注画面に受注の締め時間を記載したことで、受注の期限を守ってもらえるように。お知らせ機能を活用して得意先に宣伝することで、広告コストの削減も達成しています。

有限会社 喜多芳憲商店様の事例はこちら〉

5.まとめ

食肉業界において受発注システムの導入は、業務効率化やヒューマンエラーの削減に大きく貢献します。他にも、コストの削減や従業員の負担軽減など、さまざまなメリットをもたらすでしょう。

受発注システムを選ぶ際は、業界に合った使いやすいシステムを選ぶことが成功への重要な鍵となります。ここで紹介した事例を参考に、自社に適した受発注システムを検討してみてはいかがでしょうか。

カシオの「BC受発注」で食肉業界の受注業務を効率化

カシオの受発注システム「BC受発注」は、食肉卸売業・食肉加工業の受発注プロセスを大きく改善します。

得意先が専用ページから行った発注は一元管理され、発注があると、即座にメールやダッシュボード上に通知が届くため、発注の見落としもなくなります。また、加工や小分けといった食肉卸売業特有の注文のニーズにも細やかに対応できます。

発注内容を確認した後は、「受注取り込み」機能で、販売管理システムにデータ連携が可能。手作業を減らし、データ入力の手間やヒューマンエラーを大きく減らせます。発注を受けたものを確実に納品できるようになり、顧客満足度も高まることでしょう。

以下のページでは、BC受発注について詳しく紹介しています。検討の参考にぜひご覧ください。

https://web.casio.jp/bc-order/