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音楽家 渋谷 慶一郎

音楽家
渋谷 慶一郎
- meets CASIO digital piano


演奏というのは運動なので、自分の身体活動がどれだけダイレクトに音に変化を与えるのかが感じられるというのが重要です。ピアノを強く弾いたり弱く弾いたりというのが、なるべくダイレクトに伝わるものが良いと思う。

はじめにAP-650Mを試奏したら、タッチの分解能が高く、センシティブさがあって演奏しやすいなと思いました。また、タッチの感じや響きでパラメーターをチョイスしていくと好きなポイントがわりとすぐに見つけられるのは良いと思う。
ピアノは物理的にどこに共鳴体があるかでかなり印象が違ってくる。スピーカー位置の影響が一番大きいが、分解能が同じであってもAP-650MとAP-450を弾き比べるとかなり違いが感じられました。僕はAP-650Mのほうがしっくりきました。

響きに関しては、レゾネーターのシミュレーションはこれから徹底的に進化していくと、殆どアコースティックのピアノと聞き分けつかなくなるレベルまででいくのではないかと思う。ピアニストでこういうこと言う人は珍しいかもしれないけど。共鳴音は、プロのみならず一般の人にとっても重要で、共鳴についての知識の有無とか、耳で聞き分けができるとかではなくて、弾いて、聴いて心地良い響きというのが大切だと思います。
全体的に、タッチの分解能からくるダイレクト感や鍵盤の仕上げが丁寧に出来ているなと思いました。

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渋谷 慶一郎 プロフィール渋谷 慶一郎(しぶや けいいちろう)
1973年生まれ、音楽家。東京藝術大学作曲科卒業。2002年に音楽レーベルATAKを設立。国内外の先鋭的な電子音響作品をCDリリースするだ けではなく、デザイン、ネットワークテクノロジー、映像など多様なクリエーターを擁し、精力的な活動を展開。2009年、初のピアノソロ・アルバム 「ATAK015 for maria」を、2010年には「アワーミュージック 相対性理論+渋谷慶一郎」2012年にはオペラ「THE END」を発表。