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ピアニスト/コンポーザー Yuki Murata

ピアニスト/コンポーザー
Yuki Murata
- meets CASIO digital piano


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カシオのプリヴィアPX-5Sを手に入れたのは、およそ半年ほど前。弾いてみてすぐにピアノとしての完成度の高さに感動しました。

なにより驚いたのは、音のクオリティ。特にグランドピアノ音色は素晴らしいですね。これまでのデジタルピアノでは、鍵盤タッチの強弱に関わらず残響音が一定で、その点に少し物足りなさを感じていました。しかし、PX-5Sは、弾き方に応じて音の立ち上がりの感じや響きの余韻がグランドピアノにとても近いという印象です。

それから、鍵盤タッチの感度の良さも気に入っています。過去の経験から、デジタルピアノは速いフレーズを弾くと反応が遅く音切れすることがあり、速いパッセージを多用するクラシック曲などの演奏には向かないと思っていましたが、PX-5Sではまったく問題なし。プロコフィエフのトッカータや、ショパンのポロネーズなど、連打の多い曲でも指の動きにしっかりと音がついてきてくれて、気持ちよく演奏することができます。

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私はソロの他にインストゥルメンタルのバンドにも参加しているのですが、PX-5Sはライブでの使い勝手もいいですね。アコースティックピアノの音は、マイクを通すとエレキギターなどの音にかき消されてしまうことがありますが、PX-5Sは音抜けがとても良く、ライブでも抑揚などの表現が付けやすいという利点があります。

さらに、11.1kgという軽さは女性の私にとって大変ありがたいですね。ライブでの運搬や移動の際にはとても助かっています。しかも、電池駆動で88鍵盤というタイプは非常に珍しく、カシオさんはとても良いステージピアノを作ってくれたなと感謝の気持ちでいっぱいです。

現在、PX-5Sは作曲の際にも大活躍しています。多彩な音源が内蔵されているので、例えばオルガンのパートはオルガン音色を呼び出せば、実際の曲のイメージで作曲できます。その上、アコースティックピアノのように面倒なセッティングをしなくても、音源を簡単に録音できるというメリットも魅力的。オリジナルで音楽を作りたいと思っている人にとって、PX-5Sは最適なピアノだと思います。

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Yuki Murata プロフィールYuki Murata(ゆき むらた)
0才で初めてピアノに触れ、2才で作曲を始めた生粋のピアニスト/コンポーザー。日本国内だけでなくフランスやカナダでピアノと作曲を学び、ピティナグランミューズや国際ピアノデュオコンクールなどの多くのクラシックピアノコンクールにて優勝/受賞を果たす。

インストバンドAnoiceやソロ名義Yuki Murataに加え、数々のプロジェクトにも参加し、多くの作品を自身の音楽レーベルRicco Label等からリリース。坂本龍一、小林武史、植松伸夫を始めとした多くの作曲家から高い評価を受ける。

また、UKのCan Evgin監督映像作品「Internet is a Desert」の音楽をAnoiceのTakahiro Kidoと担当し、ヴェネチア国際短編映画祭で受賞するなど、映画音楽の世界でも活躍。

東京丸ビルグループでの日曜コンサートのレギュラーや、来場者数32万人を記録した音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」での司会進行と演奏でも注目を集める。さらに、企業CM、国内外のテレビ番組のBGMの作曲も担当。編曲家として様々なアーティストのタイトルにも携わっている。