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軽減税率導入、さらにお店を元気にしていくために

軽減税率の導入。そのことによってお店サイドは大小の差があるものの何らかの影響をまちがいなく受けます。もちろんその影響が追い風であればメリットをさらに大きく、逆風であればデメリットをなるべく小さくしていったほうがいいに決まっています。

でもまったくも未知なのが軽減税率。どんな風が吹くかは、なかなかイメージしくいものです。そこでのコラムでは軽減税率が導入以降、どんな影響があるか、またそのためにどんな手を打ったらいいかをいっしょに考えていきたいと思います。

強みを活かしたお店の戦略をつくる

消費税率アップまたは軽減税率の導入よって食のスタイルにそれなりの変化が見られるのはまちがいないでしょう。まず言えるのは軽減税率対象外である外食をする人が減り、テイクアウトが増えていくこと。もしあなたのお店が外食中心であるなら、今からその対策を打っておきたいですね。

例えば外食よりもテイクアウトを強みとしたお店に今から方向転換をしていくのもその一つ。「あのお店はお弁当も美味しい」という評判を今から作っておけば軽減税率が導入されても慌てることはありません。また逆に店内で食べてもらうことで勝負をしていこうと考えているなら接客態度やメニューなども再検討しておきたいもの。税率が10%になることで基本的に外食のハードルは高くなっていきます。

競争相手はお客様を自分のお店に呼ぶことに今まで以上に力を入れていくはずです。「店内」を貫きたいのであれば、標準税率の10%を払ってでも行きたいお店づくりに力を注いでいきたいものです。

変化の波を上手に生かす

変化の波は外食関係以外のお店にもやってきます。たとえば酒屋さんを例にして考えてみましょう。軽減税率の対象外となる商品に酒類があります。しかし、お菓子などのつまみ類は、加工食品になるので軽減税率内となります。

実はここにちょっとしたビジネスチャンスが隠されているのです。
さきほど紹介したように税率が上がれば外食が減ります。これはお酒という観点で考えればいわゆる「家飲み」が増えることを意味しています。そうなってくると立ち寄る回数が増えるのは酒屋さんです。

これは売り上げアップのチャンスですが、残念ながらお酒を置いているのは酒屋さんだけではありません。コンビニやスーパーもあるでしょう。どちらにしてもお客様の関心は軽減税率内のつまみに目が行きます。

そんなときにあの酒屋さんは、同じ酒類を扱っているコンビニやスーパーとは一味違うつまみを置いているという評判が広がればどうでしょうか。「あの酒屋には自分の好きなつまみが置いてあるから、買いに行く。そのついでにお酒もそこで買う」という消費者行動が起こるはずです。

これはあくまで酒屋さんの話ですが税率アップや軽減税率の導入で起こる波を上手に生かせば思ってもみない売り上げアップのチャンスをつかむことができそうです。

余裕をもって軽減税率に対応するレジを検討

軽減税率の導入で早めに考えておきたいのがレジです。お客様がお金を支払うレジ担当の人が明るく元気であればお店の印象も変わってきますから、そういった人が店先であせらないように早めのレジの検討が大事です。

個人店とチェーン店ではレジに求める機能も違ってくると思いますが、共通するのは複数の税率になること。またそのためにお店側も使い方に慣れておく必要もあります。慌てて自分のお店に合っていないレジを買い求めないためには余裕をもって検討しておくことをおすすめします。

2016年6月

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軽減税率を利用して売上を伸ばすには